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2009年11月 9日 (月)

高森田楽保存会、そしてたまちーず

1400年の歴史がある禅寺で撮った写真を旅の記念として、一路やまなみハイウェイをめざす。

九州北部の人にとって、ドライブといえば阿蘇。
阿蘇の大観峰では毎月第2日曜日、オープンカーのオフ「おはくま」が行われており、毎回多くの参加者を集めている。
阿蘇をオープンカーで走るのは、遠い昔からのあこがれだった。

「やまなみハイウェイ」は水分峠から阿蘇までの県道。
全長 52km。
かつては有料道路だったが、2000年6月に無料化された。

Y5 だが、あいにくこの日の空は雨が降っては晴れるの繰り返し。
そうかと思うと突然霧が立ちこめて、視界わずか10mのところもあった。
ほんのわずかな晴れ間を狙って記念写真を1枚。

だが、オープンの幌を開けるには、あまりに空が重い。

結局、一度も幌を開けることはなかったが、天候により、いろいろな顔をみせる「やまなみハイウェイ」を楽しめた。
ずっと、このクルマで走りたかったあこがれの道。
夢の時間はあっという間に終わった。

Y6 時計はお昼の1時を回っている。
お昼は「高森田楽保存会」へ。
阿蘇に来たらご飯はいつもここ。
初めて来たのはもう20年以上前のこと。

その日から、なに一つ変わらぬ姿で今日もそこにあった。

縁側に靴を脱いで上がるのが懐かしい。
子どもの頃、住んでいた家には縁側があり、夏の夕暮れはそこで涼んだことを思い出す。

Y7

お通しに出る厚揚げが、相変わらずうまい。
これだけあれば、あとは要らないと思っている。

日頃、通りすがりに豆腐屋があれば、なにげなくこれに似た厚揚げはないかと覗いているが、20年来見つからない。

Y8 いろりに鮎、豆腐、こんにゃく、芋を差し、味噌を塗って焼く。
最後にご飯とほうとう汁。


真夏にいろりに当たっているのだから、暑そうなものだが、山の風が通り抜けて涼しい。

高森を後にして、阿蘇山頂の南側を回って赤水に出る。
今日は「やまなみハイウェイ」を走りに来たので、山頂は目指さない。


上空には霧が立ちこめていて、子どもの頃から暗記している標高1592mの山頂は、一度も見ることはできなかった。
でも、いつかきっと、またここへ来るだろう。

道が空いているのか、道路が拡幅されたせいか、いつも混んでいる印象があった国道57号線は、あっという間に熊本ICへ抜けた。

今日、最後のチェックポイントは熊本県でのSA・PA寄り。
目をつけておいたのは、玉名PAの「たまチーズ」
製造は玉名市の「むらた」
のぼりには「高速初登場」とあった。

その場で食べようと思ったら
「今すぐ食べられるものは売っていないんです。1時間くらいで溶けるので、それから食べてください」
帰り道、待ちきれず30分くらいで食べる。
これは買ってよかった。
1時間くらい経ってまた食べた。やっぱり美味い。
溶けてくるに従い、風合いの違うお菓子に変わって楽しい。

雨があがった西の空に向かい、スピッツを歌いながら走る。
空いて手持ちぶさたの高速には、スピッツがぴたっとくる。



高速1000円で行く東京-九州の旅日記


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