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2009年11月23日 (月)

映画 2012

封切りの日、映画2012を見る決心をした。
DVDまで待てない。
なにが待てないかというと、この映画では2012年をどのテーマから掘り下げ、どのような見解を示しているかと言うことだ。

2012年に起こると言われていること。
2012年を境に変わるといわれていること。
いや、それまでの3年間でどんなことが進むのか?
といったほうが近いか。

学んでおいて損はない。
そのためにはあらゆる情報が欲しい。

映画はほぼ毎日見ているが、映画館でみるのは村上龍原作「69」以来、5年4ヶ月ぶりのこと。
しばらく行かないうちに、映画館はどう変わっただろうか。
席につくとおしぼりが出たり
椅子がマッサージチェアになっていたり・・・
僕は、あのマッサージチェアというのが苦手だ。

いつもの映画館サイトで検索すると
「字幕版」と「吹替版」がある。
字幕は目が疲れるので、吹替版を選ぶ。

座席はブロックではなく、ピンポイントで指定できる。
翌日朝イチの会を見ると空きは十分。というよりほとんど売れていない。
見るならば、通路すぐ後ろがいい。
ここならば、前の人の頭が邪魔ということがない。

できれば、中央がいい。
ど真ん中が空いていたが、両隣が2席ずつ埋まっている間の1席。
2席ずつ売れているということは、カップル客なのだろう。
ここまで空いていると、返ってためらってしまう。

「中で飲んでいいんですか?」
売店でホットコーヒーを確保して席に着く。
甘ったるい香りがするポップコーンを買う人が多い。
なにも公衆の場である映画館で食べなくてもいいのに。

右隣りには女性が一人で座っていた。

ぴっぴっぴっ ぽ ぴっぽっぱっ

開演前の静寂をメールのキータッチ音が切り裂いている。
・・というのは周囲の感覚。
ご本人は必死。きっと音を消す方法もわからないのだろう。

朝イチの会ということもあってか、席の埋まり具合は3割ほど。
映画館でのマナーを周知するフィルムにつづいて、
「No! 映画泥棒」なる、映画盗撮の懲役、罰金を紹介する告知。
これは5年前にはなかった。
ドリンクホルダーは5年前にもあった。
椅子はマッサージチェアにはなっていなかった。
ただ、お客さんの数が減っていた。

久しぶりの映画館という環境のせいか。
あるいは2012というテーマと向き合う身震いか
緊張が高まってきた。

さて、ここから先はネタバレ大ありです。
結末のヒントを読みたくない方は、ここで失礼します。

しらべるの「2012」ページ

この映画が扱っているのは、フォトンベルトによる災害。
どこまでやるんだ!
と特撮とその制作費に、何度もつっこんだ。
映画館で見る映画はこうでなくっちゃ。

心の機微をあつかう作品は家で見たいが、視覚重視の海外大作は映画館に限る。
米国の映画らしい展開ではあるけれど、自国への自虐的姿勢でつくられていてよい。

テーマは家族愛。それを貫くことの尊さ。
それは、とてもいい。
ただ、2012という特殊なテーマへの見解を期待していたので、この映画でもそれかというわだかまりが残る。

できれば、この10分の1程度の制作費で、日本人がつくる 2012を見てみたい。

エンドロールが始まった時、
災害により住む家、国を変わるか
死を選ぶかというとき、自分だったらどうだろうかと考えた。

それにしても、エンドロールって なぜこんなに長いんだ。
延々と黒地に白抜きの文字が上がっていくだけ。
クレジットは右半分でロールさせて、左半分には何らかの映像を入れるとよい。
そうすれば、客電がつくまでトイレに立てずに我慢する間も気が紛れる。

あとで考えてみれば、珈琲を選んだのが失敗だった。珈琲には利尿作用がある。だから、マラソンの朝は飲まない。すっかり忘れていた。

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