初陽水まで45分
お品書きのボードを見てグッズを確認する。
レディスTシャツが1種類。
メンズTシャツは「Riverside hotel」「Yellow night」それぞれのロゴがあしらわれた2種類。
事前にネットで調べてはいたのだが、やはりこのTシャツがこの40周年記念ツアーのものとは思えない。
記念品は Tシャツと決めていた心が揺らぐ。
ツアーパンフレットに方向転換するか・・
だが、かつて買ったコンサートや映画のパンフレットが、心の支えになったこともなければ、保有する満足感を味わったこともない。
パンフレットの類は薄い。書籍のように背見出しで名前がわかることがない。
書棚に入ってしまえば、数mmのわずかな露出しかなく、それがどういう存在なのか訴えてこない。
棚の肥やしになるだけだ。
記念品は実際に使うもの、あるいはハコから出して飾るもの。
コレクターとしての信念は揺るぎない。
このツアーの記念Tシャツってのはないんですか?
「これが、記念Tシャツになります」
売り子のお姉さんに、そう言ってもらい あきらめ 決心 がついた。
家に帰り、袋から出してみると "Riverside Hotelから27周年である"というロゴが襟と左腕に入っている。
なんで40周年ロゴじゃないのか。やはり腑に落ちない。
袖口が大きくほつれており、余った糸をハサミで切った。ほつれが大きくなり、いつか袖が外れればそれも思い出だ。
このシャツを着る度 この気持ちを思い出すだろう。
さて、腑に落ちないこのTシャツだけでは、初陽水記念には弱い。
そこで、賑わしに買ったクリアファイルとクリーナークロス
後で見るとクロスには40周年のロゴ入り。買っておいてよかった。
18:07
記念グッズをリュックにしまうとすぐに、ホールAが開場となった。
人びとはロビーのカフェでくつろいでいる。
やはり、ここに集う人びともアトリウムのカフェのように、イカして見える。
だが、一人カフェはつまらない。
まずはL2扉から座席へ。
列数からしてステージ前であることはわかっていたが、実際に席までくるとあまりに近すぎて嬉しくなる。初陽水まで45分。
陽水まで推定距離10mと踏んでいたが、マイクまでは目分量で7m。
ヤフオクで2枚の出品を分け合ったので、どちらかのお隣がご同輩ということになる。
隣りに座っていた女性には連れがいるので、反対側の空いた席だ。
ごく平凡な人ならいいなと願う。
ここでいう平凡とは、異常に騒いだり、大股開きで座ったり、巨漢で肘掛けから肉がはみ出してくるような威圧感のある人・・以外をいう。
ステージにはアコースティックギターが3本。
陽水を始め、それぞれのプレーヤーの前には昔ながらのモニター。
ワイヤレス・イヤフォン全盛の今、久しぶりに見る。
舞台セットは不思議な形をした四角い電飾箱が3つ。
天井には三角形のミラー。
それらが、あのようなことに使われるとは想像もできなかった。
周囲を見渡すと、おばさん二人組が多い。
「わぁ、こんなにいい席とは思わなかったぁ」
誰もがそんな会話を交わしている。
前に座った人も同様で、陽水までの視界を遮るものはない。
場内にはアメリカン若手ロックらしき音楽が流れている。
歌い手はわからない。
似ている名前を挙げればボンジョビ。
まさか、陽水の趣味じゃなかろう。
いったい、どういう狙いで流しているのか。
ミキサーの趣味か・・
18:45
後ろを振り返ると、5割くらいの席がまだ埋まっていない。
皆さんまだ、カフェでくつろいでいるのだろうか。
恐らく可能性はないが「帰郷~危篤電報をうけとって」が聴けたら、僕は泣いてしまうだろうか。などと妄想に沈んでいたら、いつの間にか隣の席に落札者が座っていた。
大股開きで座る人は苦手だ。
ほんの少し緊張でカラダに余計な力が入った。
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