人びとがローソンに通う理由
マチのほっとステーション「ローソン」
かつては、その看板の色と同様、その経営は青い息を吐いていた。
このまま、コンビニはセブンイレブンの1人勝ちと思われていた。
そんなローソンが、ホットな息を吐くようになったのは、2001年を境にしている。
ローソンは当初、ダイエーを母体とするDCVSという会社が経営しており、ダイエー本社がある大阪を中心に店舗を展開していた。
本陣である大阪府には、長らくセブンイレブンを一店も踏み込ませなかった。
2001年、ダイエーから三菱商事に経営が替わって以来、好調が続いている。
●ローソンの歴史
1975年6月
大阪府豊中市南桜塚に1号店を開店。
1998年
店頭端末(DCT)ロッピを設置。
DCT 【 でぃーしーてぃー 】 Digital Contents Terminal
コンビニ店頭などに置かれる端末装置。
当初はデジタルコンテンツ、イベントチケットを中心に販売していたが、現在はチケットと一般商品を中心に販売している。
先行していたのはデジキューブと、LAWSONのロッピ。
セブンイレブンは2000年11月からWindows2000、SQLサーバー搭載機種の導入を始め、2001年5月までに全店導入を完了した。
ロッピ設置当初の目玉はポケモン関連商品の先行販売。
ポケットピカチュウ、ポケモン図鑑など、当時のヒット商品がロッピで先行受付された。
ECサイト@LAWSON注文分の、申込み票を出力するのにも利用される。
導入当初、ローソン役員の講演を聞く機会があった。
esshopのセブンイレブンの場合、申込み票は客がプリンターで印刷するか、13桁の番号をレジ係りに伝えるという運用であることを引き合いに「家庭用プリンターから出たバーコードでは読み取りエラーが出るかもしれない。ロッピの方がミスがなく、レジに列ができない」
それから10年が過ぎ、どこのコンビニDCTも、ロッピ同様の運用となっており、ローソンの方針が正しかったことになる。
2001年2月22日
三菱商事がダイエーからローソン株の7.9%を取得。筆頭株主となり実質経営権を握った。
2001年7月
「ナチュラルローソン」の店舗展開を始めた。
ナチュラルローソンはフランチャイズ(FC)方式ではなく、すべてローソンの直営。
2002年
クレジット機能つきポイントカード「ローソンパス」開始
2005年
5月「ローソンストア100」の店舗展開を始めた。
2007年
現金ポイントカード「マイローソンポイント」開始
ローソンパスはクレジットカード。
ローソンの支払いはカードで済む。
店員「ローソンのポイントカードはお持ちですか?」
客 「はい」
黙っていると、カードを受け取った店員は来店ポイントをつけてカードを返す。
客は支払い手続き中だと思っている。
店員は「なぜ、財布をしまうのだろう?」と怪訝な顔をする。
店員「ローソンのポイントカードはお持ちですか?」
客 「はい、クレジットで」
こう言えば、店員はカードをスキャンして来店ポイントをつけた後、レジにカードをローディングして、支払い手続きをする。カードが出てきてから、レシートが出てくるまでにも数秒の時間がかかる。
朝の混んでいる時間帯、レジに人が並んでいる時はちょっと気が引ける。
「現金で払えよ」という心の声が聞こえてきそうだ。
2009年10月に直営店で使い始めた新型レジは、カード支払い処理が溝を通すだけになった分、処理が早くなった。
クレジットカードをもてない未成年が持つカードは「マイローソンポイント」
一度の買い物につき 1ポイントの来店ポイントがつく。
ローソンは会員向けに新商品のプレゼントや廉価販売を行っており、その引き替えにポイントが使われる。
大人も子供もポイントが嫌いな人はいない。
今日も人々は、ローソンに通う。
中学生はうまい棒を10本買うのに、一回ずつ店を出てポイントを貯める。
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