ポータルをポータブルと言い間違う人たち
「ポータルサイト」の定義
利用者が非常に多く、インターネットの入口になっているウェブサイト。
ヤフー、google などのサーチエンジン、mixi、マイクロソフト社のウェブサイトなどがポータルサイトの代表例である。
この言葉は、1999年から広く使われるようになった。
2009年の今、ポータルと省略して言うことが多い。
英単語 potal の意味は、堂々とした入り口、正面玄関
米国では、ポータルのことを ナビゲーション・ハブとも言う。
ウェブサイト開設者は自分のサイトがポータルサイトとなると、
■ 事業が大きく展開できる。
■ 広告収入が入る。
といったメリットがある。
ネット上は 「こんなことができて、タダなの?」
というサービスにあふれている。
タダで提供して、儲かるの?と心配になる。
そのような業者の収入源は 「関連有料サービスの販売」 「広告収入+アフィリエイト収入」
集まった人の中から一定比率の人たちが消費行動を起こす。
たくさんの人が集まれば、それだけ収入が増える。
ゆえに、タダなのである。
2000年代初頭には、ウェブサイトの立ち上げに際して「ポータルサイトを立ち上げた」と発表する企業があった。
その表現では「大スターがデビューする」と言っているに等しい。
こういう場合は 「ポータルサイトを目指して、情報サイトを立ち上げた」と言うのが正しい。
2000年代後半にはいり、企業内ポータルという概念が生まれた。
企業内ポータルの定義
企業内コンピューター・システムにおいて、シングルサインオンでログオンする基幹サービスの集合体。
シングルサインオン SSO = single sign on
コンピューター・ネットワーク上で、一度認証を受けるだけで、許可されている複数のサービスが利用できるようにするしくみ。
ユーザーは2つ以上のパスワードを記憶できない。
また、サービス毎に ID、パスワードを入れるのは 面倒くさいので SSOが登場した。
シングルサインオンを取り入れていない企業のコンピューター・システムでは、サービスごとにID、パスワードを入れなければならない。
2004年頃までは、企業内システムに認証をかけておくと 「ID、パスワードを入れるのが面倒くさいよ」 だから、使わないんだと言い逃れの方便にする人が多かった。
ただそういう人に限って、元々あまり使う気のないユーザーだった。
企業内にポータルを構えると、きまって「ポータブル」と読み間違える人が出てくる。
メールで書き間違えるだけでなく、声に出して言う。
完全にポータブルだと思いこんでいるのだ。
過去に「ポータブル」と強弁した人はすべて 50歳代だった。
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