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2009年12月19日 (土)

厚顔無恥な人たちのチームマイナス25%

新しい国民運動、「チャレンジ25キャンペーン」に生まれ変わります!!

「チーム・マイナス6%」に登録している 企業・団体の担当者宛に、一通のメールが届いた。
差出人は、環境大臣 小沢鋭仁

(以下、引用)

 政府としては、地球と日本の環境を守り、未来の子どもたちに引き継いでいく
ための行動を、「チャレンジ25」と名付け、あらゆる政策を総動員して
まいりますが、地球温暖化防止国民運動も、チーム・マイナス6%から
「チャレンジ25キャンペーン」として生まれ変わり、新たな展開を進めて
まいります。

(引用終わり)

 チームマイナス6%に参加していた人たちに、
"CO2削減アクションの実践を宣言していただく仕組みや特設WEBサイト等を通じた情報提供を準備中" ということをお知らせするメールである。

 情報提供は自由だ。
 「6%だと思っていたけど、政府に賛同して、僕も 25%削減 宣言しちゃいます」
というのも自由だ。

 だが、この活動は 焼け石に水。ポーズに過ぎない。
 企業レベルが「宣言」つまり、気持ちの問題で解決できるのは、従前の6%までの話。
 ISO14001を取得している企業が、EMPを書き換え 心を入れ替えて活動しても、25%削減にはならない。
 25%削減となれば 気持ちだけではなく、お金を使わなければ 100% 不可能だ。

 二酸化炭素を 1990年比 25%削減するために必要なお金は、およそ720兆円
 この金額は、日本の国家予算を50兆円として、 15年分に当たる。
 ほかのすべての事業を停めて、手当を停めて、15年間 環境だけにつぎこむ。
 そうすれば、2020年頃 二酸化炭素は減っているだろうが、日本は国家の体をなしていないだろう。

 あなたの日常の場面で想像してほしい。
 会議の席で
 パーティ会場の壇上で
 あなたは、かっこよく きれい事のお題目を並べる。
 「決まった」
 自分ではそう思っているのだが、周囲の空気が澄んでいる。
 どん引き
 そして、その日を境に そういう人だとして、一目置かれる。
 そういう人のことを「浮いている人」という。

 25%削減は永遠に達成されない。
 万が一にも達成されるとすれば、地球に氷河期が訪れるなど、予想もしない天変地異が起きた場合のみ。
 いくら、妻がUFOに乗ったことがあるとはいえ、天変地異を織り込んで、国連で「言ってしまった」ということはないだろう。

 25%削減はポーズである。
 国内外に、環境立国日本として、リーダーシップをとることを印象づけるための雑言に過ぎない。
 日本が25%削減に取り組む前提となっている「欧米先進国の取組」 が "取り組まれるはずがない" と高をくくっている。

 そんな背景を重々承知しながら、チームマイナス6%参加企業に対して
 「さぁ、あなたも25%宣言を!」
 などと平然と言う人たちのことを、日本ではいにしえの頃から「厚顔無恥」と呼ぶのである。



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