厚顔無恥な人たちのチームマイナス25%
新しい国民運動、「チャレンジ25キャンペーン」に生まれ変わります!!
「チーム・マイナス6%」に登録している 企業・団体の担当者宛に、一通のメールが届いた。
差出人は、環境大臣 小沢鋭仁
(以下、引用)
政府としては、地球と日本の環境を守り、未来の子どもたちに引き継いでいく
ための行動を、「チャレンジ25」と名付け、あらゆる政策を総動員して
まいりますが、地球温暖化防止国民運動も、チーム・マイナス6%から
「チャレンジ25キャンペーン」として生まれ変わり、新たな展開を進めて
まいります。
(引用終わり)
チームマイナス6%に参加していた人たちに、
"CO2削減アクションの実践を宣言していただく仕組みや特設WEBサイト等を通じた情報提供を準備中" ということをお知らせするメールである。
情報提供は自由だ。
「6%だと思っていたけど、政府に賛同して、僕も 25%削減 宣言しちゃいます」
というのも自由だ。
だが、この活動は 焼け石に水。ポーズに過ぎない。
企業レベルが「宣言」つまり、気持ちの問題で解決できるのは、従前の6%までの話。
ISO14001を取得している企業が、EMPを書き換え 心を入れ替えて活動しても、25%削減にはならない。
25%削減となれば 気持ちだけではなく、お金を使わなければ 100% 不可能だ。
二酸化炭素を 1990年比 25%削減するために必要なお金は、およそ720兆円
この金額は、日本の国家予算を50兆円として、 15年分に当たる。
ほかのすべての事業を停めて、手当を停めて、15年間 環境だけにつぎこむ。
そうすれば、2020年頃 二酸化炭素は減っているだろうが、日本は国家の体をなしていないだろう。
あなたの日常の場面で想像してほしい。
会議の席で
パーティ会場の壇上で
あなたは、かっこよく きれい事のお題目を並べる。
「決まった」
自分ではそう思っているのだが、周囲の空気が澄んでいる。
どん引き
そして、その日を境に そういう人だとして、一目置かれる。
そういう人のことを「浮いている人」という。
25%削減は永遠に達成されない。
万が一にも達成されるとすれば、地球に氷河期が訪れるなど、予想もしない天変地異が起きた場合のみ。
いくら、妻がUFOに乗ったことがあるとはいえ、天変地異を織り込んで、国連で「言ってしまった」ということはないだろう。
25%削減はポーズである。
国内外に、環境立国日本として、リーダーシップをとることを印象づけるための雑言に過ぎない。
日本が25%削減に取り組む前提となっている「欧米先進国の取組」 が "取り組まれるはずがない" と高をくくっている。
そんな背景を重々承知しながら、チームマイナス6%参加企業に対して
「さぁ、あなたも25%宣言を!」
などと平然と言う人たちのことを、日本ではいにしえの頃から「厚顔無恥」と呼ぶのである。
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