4冊めもええこと書いとらっせる
河村たかし 4冊めの著書「名古屋から革命を起す!」
さっそく手に入れた。そして驚いた。
うすっ!
わずか 94ページしかない。
副題は 「家族で読めるfamily book series―たちまちわかる最新時事解説」
名古屋では、かさがはる(でかい)のがいいことだが、
本は薄いことがいいことだ。
厚い本は、ページ数をかせいで 価格を上げるために、よけいなことまで膨らまして書いてある。
薄い本こそが、玄人によって素人にわかりやすく、エキスを凝縮して書かれている。
書かれたのは、民主党政権交代後。
9月に書いて、10月に出版。
装丁が簡易なこともあり、出版物としては驚異的なスピードだ。
「たちまちわかる最新時事解説」は飛鳥新社のシリーズ企画。
amazonで検索すると 16点がヒットした。
時事問題をタイムリーに速く、そして安く本屋に並べる。
これは、なかなかいい狙いだ。
■全編名古屋弁
これまでの著書もそこそこに名古屋弁が使われてきたが、今回はその比ではない。名古屋の有権者を意識したのだろうか。家族で読める family book と言うが、50歳以下の人はこんなこてこての名古屋弁を使わない。
かといって、老人向けというわけでもない。
河村たかしのキャラクターを強調するための策なのだろう。
改めて、名古屋弁の勉強になった。
■この国では減税しない限り無駄遣いはなくならない
これは、河村たかしが今回の著書で 初めて書いている視点。
河村たかしはこのことに「はたと気づいた」と書いている。
「この国では減税しない限り無駄遣いはなくならない」
そう文章に書くと、当たり前のことのように見えるし、ずいぶん前から言い古されているように錯覚する。
だが、この視点は日本の政治では初めてのものだ。
民主党の政策はばらまきであり、ばらまくための増税とセットになっている。
これは、子供のいない佐藤さんが、子育てをしている鈴木さんに金を払っているだけのこと。
AさんからBさんに。 C業界からD業界に。
負担する人が変わっているだけ。
トリックである。
一方、河村たかしが唱える「減税」には財源が要らない。埋蔵金も掘らなくていい。
■30ページ
この本の 30ページに書いてあることは、国の借金についての大いなる見識である。
以前の著書にあった「国の借金は、借金ではなく資産だ」
という河村たかしのことばがずっと理解できなかったが、このページを読んで納得できた。
■地域コミュニティ
学区ごとにボランティア議員を選挙し、自治をおこなうプランについて紹介している。
地方議会は、財政を議会が独り占めにして、その権益を後ろ盾に仕事している
その権限と財源の一部を 学区ごとに渡す。
「地方への権限委譲の先には、地方の中での地域への委譲がなければならない」が河村たかしの持論。
国には「金をよこせ」と言う一方、
自分は 地域には金を渡さない。
"そういう知事はダメだ" と河村たかしが言う。
それは、あの知事を揶揄している。
■消えた年金問題
もし、自分が総理だったら・・
消えた年金 5000万件を一気に解決するという秘策を書いている。
河村たかしが総理をやれば、確かに猛烈なスピードで問題は解決するだろう。
「名古屋から革命を起す!」
714円
政治のしくみを理解したいと思う人に、読むことを勧めたい。
【 河村たかしを追っかけるがね 】 は、毎週木曜日に掲載しています。
河村たかしを追っかけるがね 目次
http://silabel.o.oo7.jp/kyoyo/kawamura_index.html
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