陽水とタモリ
初陽水
東京国際フォーラムのライブは、ここまでに 7曲が終わっている。
数十年、毎日夢に見ていたわけではないが、一度は見たかった陽水が7mの距離にいる。
脳がそのことに慣れてきた。
いまこの瞬間を、これから先、何度も羨ましいと思うだろう。
いまこの時をもっと大切にしなければ。
そう、自分に気合いを入れる。
●カナリア
デビュー当時のステージは、ギター一本のフォーク歌手スタイルで歌っていた。
その後、ロックバンド、オーケストラ、再びアコースティックといろいろな編成で歌ってきた。
・・ということをここ3ヶ月、陽水関連書籍で学んだ。
カナリアまでの3曲をアコースティック編成で歌い終えると、ロック編成のメンバーと件のコーラス隊 我那覇美奈、藤田真由美、Rie Fu の三人が戻ってきた。
●飾りじゃないのよ 涙は
ここから、再びロック編成での演奏。
「飾りじゃないのよサラダは、はっはぁ」
中洲のスナックでホステスから、そう言って野菜を片付けるよう促されたのを思い出す。
●リバーサイド ホテル
あの聞き慣れたイントロが流れてくる。
チョッコレート チョッコレート
誰かがこの歌をカラオケで歌うと、皆が相の手を入れる。
さすがにそれをこの場でやろうとは思いもしなかった。
「金属のメタルっておかしいだろ 意味が重なってるし」
かつて、タモリがつっこんでいた。
陽水はタモリのファンである。
だが、メディアを通して2人が絡んでいるところを見たことがない。
陽水は2009年10月からレギュラー化されたNHK番組「ブラタモリ」のエンディングに「MAP」を提供している。
二人が中洲の町や筑豊の炭坑跡を歩く。
とても放送できそうにない掛け合いに焦りまくる久保田祐佳アナ。
そんな映像を「ブラタモリ」スペシャルとして企画してもらいたい。
●ジェラシー
陽水は歌がうまい
陽水は声がいい
誰もがそういう。
これを否定できる人はいない。
否定している人をみたことがない。
この曲は、そんな陽水の属性を端的に表している。
子供のころは、町内会のバス旅行、のど自慢で美空ひばりを歌い、誰もが「アキミちゃん、うまい!」と褒めてくれた。
その暖かい大人たちの励ましがあって、陽水は歯医者を断念し、歌うたいになっている。
●新しいラプソディー
早いものであと3曲ってわけじゃないですけど・・
と言われて、え゛もう終わりなの?
と我に返る。
もっと集中して陽水を見ておかなければ。
でもあと30曲歌う訳じゃないし・・
場内爆笑
陽水はNHK「SONGS」で
「歌がうまいと褒められるのはよくあるけど、あのMCよかったねと褒められると嬉しい」と語っていた。
この場を借りて、陽水のMCはどれも笑えたと書いておこう。
●自然に飾られて
"自分でこういうことを言うのは なんだか僭越な話なんですけど、最近 この曲を歌うのが自分のなかでマイブームなんですよ"
そうと言って歌い始める。
いつも聴いている曲だが、この時はなんという題名か曲目が思い浮かばなかった。
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