« 心もよう 心のクラシックが始まる | トップページ | 心の故郷 豊田町西市のアーケード »

2009年12月13日 (日)

ドメネク監督とエアタオル

仕事に行った日は一日 2度はドメネク監督を思い出す。
年間200営業日として 400回。
これは、デコを思う回数にも匹敵する。

ドメネクはサッカーのフランス代表監督。
あまり評判がよくない。
かつて、バルセロナ在籍当時のジュリが代表に呼ばれなくなった時のこと。
「好き嫌いで選手を選んでいる」
「占いでスタメンを決めている」
いくつかのブログにはそのような風評が書かれていた。
先日、読売新聞が「手腕に疑問符がつく」と書いていたが、フランス代表戦を見た経験が少ないので、よくわからない。

これまでに見たことがあるフランス代表戦はただ1つ。
2006年W杯 準決勝 フランス-ポルトガル
この試合は 1-0 でフランスが勝ち決勝に進んだ。

決勝点は 試合開始早々の PK。
PKを決めたのはジダン
PKを与えたのはリカルド・カルバーリョ
PKを獲ったのが ティエリ・アンリである。

ポルトガル・ファンにしてみれば、悔やんでも悔やみきれない
「アンリの尻もちPK」
状況はこうだ。

ペナルティエリアに攻め込んだアンリ
混戦のなかでディフェンスのカルバーリョが尻もちをついた。
足がかかれば PKになりかねない。
必死に足を引くカルバーリョ。
一方、ボールをコントロールしていたアンリは、ボールよりもカルバーリョの足を選んだ。
もんどり打って倒れるアンリ。
「不可抗力だ」と言わんばかりに・・・
だが、審判は笛を吹き、ペナルティエリアを指さす。
この瞬間にポルトガルの運命が決まった。
フランスはPKを決めた後、徹底的に引いて守り、攻撃は時折みせるアンリを使ったカウンターのみ。最少失点差を守り逃げ切った。

その後、ユーロ2008、プレミアリーグ、W杯予選と、悪質な故意がない限り PKの笛は吹かれなくなった。
PKの1点で決まる 1-0 の試合ほどつまらないものはない。
恐らくFIFAが審判に、安易なPK宣告を戒めたのだろう。

さて迎えたフランス-アイルランドのプレーオフ第2戦。
第1戦フランスは 1-0 のリードを持ってホームに戻ったが追いつかれ、試合は延長戦。
アンリがボールを手で掻いてセンタリング。決勝ゴールをアシスト。
ゴールが決まると派手に喜んだ。

試合後、メディアからハンドを咎められたアンリは「確かにハンドだが審判が笛を吹かなかったからプレーを続けた。自分はそんなずるいことをする選手ではない」と語っている。

ふつーのスポーツマンシップがあれば、ボールが手に当たった段階で手を引く。
ところが、アンリは二度 つん・つんとボールをはたいている。
明らかな故意。

それでも、彼はずるい選手ではないそうだ。
あのプレーがずるくないのならば、世界中のサッカー選手は全員フェアプレー賞が取れる。

かつて、アンリの尻もちPKにポルトガルが敗れた日。
ポルトガル国民と、チームのファンは泣いた。
しかし、ルール内の出来事であり、審判がいるスポーツにそれは付きものと諦めるしかなかった。

一方、このハンド
ドメネク監督は言った
「審判がゴールと認めたからゴールだ」
彼だって、本当はそんなこと言いたくはなかっただろう。

トイレに行く。
手を洗って振り返ると、そこにはエアタオル
手を入れるとセンサーが働いてスイッチが入る。
風が満遍なく当たるよう、手を 2~3度上下に動かす。

この動きが、ドメネクがベンチ前で見せる
「おいおい、ダイブだろう?」
のポーズにそっくりなのである。

今日も2度ドメネクを思う。
できれば、2010年夏、彼のチームとは対戦したくない。
二度あることは三度ある。
そう疑心暗鬼になるだけで、スポーツが楽しめない。



| |

« 心もよう 心のクラシックが始まる | トップページ | 心の故郷 豊田町西市のアーケード »

デコ」カテゴリの記事