500系引退
500系が東海道新幹線から引退する。
最終運行は 2010年2月28日
500系とは、戦闘機のような流線型の造形が美しい新幹線車両。
新幹線ファン、小さい子供とそのお母さんにとても人気が高い。
2008年末をもってすべての営業運転から引退した「0系」がノスタルジーの象徴とすれば、500系はテクノロジーの象徴である。
営業運転として 300km/h で走ったのは 500系が初めて。
(ただし、300km/hで走るのは、山陽新幹線エリアのみ。東海道には 300km/h 出せる環境がない)
この車両はJR西日本が開発した。
1編成(16両)あたりの製造コストは46.5億円。
税法上、試作車とみなされるリミットは 9編成。
500系は 1998年までに、そのリミットいっぱいの 9編成(16両×9)が造られた。
新幹線関連書籍では、人気の割には扱いが小さかった。
こども向けの鉄道図鑑の中には、500系が掲載されていないものが少なくない。
JR東海が監修した書籍であれば、JR西日本所有の500系が載らないと言うことは容易に想像が付く。
試作車両のままに、その役割を終えることもあり、書籍など長く記録が残る媒体には、あまり露出させない方針だったのかも知れない。
1992年
6月、試作車WIN350が作られ、その試験データを元に 500系が造られた。
1997年 3月
東京~博多間の「のぞみ」で営業運転を開始。
1992年3月に「のぞみ」ダイヤ新設とともにデビューした 300系から、5年でその主役の座は 500系へ移った。
(300系の最高速度は 270km/h)
1997年 8月
世界最速列車としてギネスブックに載る。
1997年12月
JR西日本が発売した 「新春お年玉 西日本一日乗り放題きっぷ」に
付録として「500系のぞみ運転シミュレーション」CD-ROMが付いた。
当時はまだ YAHOO!オークションが始まる 2年前。
パソコン通信の掲示板 「売ります・買います」コーナーに投稿したところ、譲っていただける方がみつかった。
ソフトは、新大阪を出発してから博多までの実写映像を編集して使っており「のぞみ」をダイヤ通りに運行するシミュレーションとなっている。
ブレーキがどの程度効くのかをつかむまで、駅で停車させるのが意外と難しい。
CD-ROMには他に、JR西日本主要列車のムービーが収録されている。
当時、このソフトの存在はほとんど世間の話題に登らなかった。
1998年
この年までに試作車両扱いとなるリミットいっぱいの9編成が製造された。144両(16両×9編成)
500系デビューからおよそ1年後、1998年2月に初めて 500系車両の「のぞみ」を予約した。
つづく
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