我が心の500系
2007年
N700系が登場。
そのデザインは500系の精悍さ、東海道・山陽伝統の白地に青ラインを引き継いだ。
初めて見た頃はアヒル顔のどんくさい700系の見栄えをちょっとよくした程度だと思っていた。
だが、見慣れるほどに心にぴたりとはまっているのがわかる。
ノスタルジー、テクノロジー、あらゆる面から見直してみると、この車両のデザイナー達がかなりの議論を重ねたであろうことが拝察される。
500系の直線速度300km/hは世界最速(後のN700系も300km/h)
だが、大阪以東(東海道)には300km/hを出せるコースはなく、270km/hまでしか出していない。
300km/hで走るのは大阪以西(山陽)だけ。
500系の直線高速性能は東海道では活かされていない。
そこにデビューしたN700系は、カーブを270km/hで走ることができる。
だが、500系はカーブで270km/hを出すことはできない。
N700系使用により東海道エリアでは、所要時間が短縮されたダイヤとなる。
その最速ダイヤをカーブで遅い500系はこなすことができない。
N700系のデビューにより、500系は順次、東海道新幹線の「のぞみ」運用から外れていった。
2010年2月28日
東海道新幹線の営業運転から引退。
それ以降、山陽新幹線で「ひかり」「こだま」「臨時団体用」として営業運転を続ける。
500系は走る姿こそが美しい。
1日でも長く、山陽管内で使いつづけてもらいたい。
そしていずれは、0系がそうであったように、廃車となり解体される。
その時は0系同様、どこかの博物館で静態保存して、いつでも見られるよう公開して欲しい。
できれば、0系 100系 300系 500系 700系 N700系 N700-8000 800系を一同に並べてもらいたいと願う。
観光資源として、どこかの地方都市に新幹線博物館を作り、そこに我が心の新幹線たちを集めようという投資家の出現を祈る。
写真は2009年8月博多南駅にて撮影
2010年1月12日現在、東海道新幹線への500系乗り入れは 1日1往復
■のぞみ6号(上り) 東京着12:13 ←品川着12:06 ←新横浜着11:54
↓ ↓
折り返し(下り)博多行きとなる。
↓ ↓
■のぞみ29号(下り) 東京発12:30→ 品川発12:37→ 新横浜発12:49
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