エアマックス ファーストカラー コレクター
2009年7月、エアマックス1が復刻された。
それと同時に、エアマックス1の外観そのままに、素材と製造技術を一新した「エアマキシム1+」が発売された。
エアマックスが復刻されると、必ず購入を検討する。
それはかつて、エアマックス1stカラーコレクターだったからである。
1997年から1998年にかけて、コンプリートしたエアマックスファーストカラーは、現在 1足も残っていない。
すべて加水分解して履けなくなり、しばらくは飾っていたが、ある日、一斉に燃えないゴミに出した。
このことから学んだのは、古い靴を買ってはいけないと言うこと。
「飾る」だけではなく 「使う」コレクターとしては、履けなくなった靴に価値はない。
コレクターの間で「デッドストック」と呼ばれているのは、古いモデルの売れ残り。新古品
コレクターの間では、古くて希少なモデルは人気が高い。
ただし、靴だけは例外。
デッドストックの靴は、一見状態がよくても、近い将来の加水分解が約束されている。
ヤフオクに出品されているエアマックスでは、写真のビジブルエアに注目する。本来は透明だからビジブル(=中身が見える)と謳っているのに、くもって中身が見えなくなっている。これはミッドソール内部で加水分解が進み、吹いた粉が透明のビニルに付着して、曇らせているのである。
2~3回履いたら、ソールがばきっと音を立てて崩れ、履けなくなる靴に 5,000円や 10,000円を投じるのは愚の骨頂。
そこで、復刻版を買う。
靴の復刻は外観だけが古く、中身は新しい。
1997年初頭、1足の靴を追いかけていた。
AIR NOMO MAX
15,000円
ナイキが出すシグネチャーモデルで初めて日本人アスリートが起用された靴。
発売から13年が過ぎた今でも、このデザインを超える靴はない。
1997年1月 SSシーズン
SSとは Spring & Summer
年間4回発売されるシーズンモデルの1つ。
当時、ナイキが新製品を発売する年4回のサイクル(=シーズン)は次の4つがあった。
■スプリング1月~
SS(Spring & Summer)と省略表記される。
■レイトスプリング4月~
LS(Late Spring)と省略表記される。
■フォール7月~
■ホリデー 10月~
シーズンごとに上質紙でできた立派な冊子のカタログが作成される。
カタログは客には配布されておらず、店員さんだけが持っている。
ナイキ取り扱いショップに行き店員さんに「カタログみせていただけませんか」と丁重に頼むと見せてくれた。
1998年当時、名古屋のコジマはシーズンが過ぎたあとにこのカタログを1,000円で売っていた。
カタログに掲載された商品は一斉に発売されるのではなく、時期をずらして順次発売される。
そのシーズン、つまりおよそ3か月以内に発売されることはわかっていても、何月何日に店頭に並ぶかは「情報」が命。
当時まだヤフオクはない。
ナイキの靴はどのモデルも慢性的な数不足。
確実に入手したければ、発売日をキャッチして、開店から並ぶ必要があった。
それには、足繁くショップに通い、店員と顔なじみになり、教えてもらう。
パソコン通信でコレクター仲間から情報を得る。
主にこの2つが情報源だった。
つづく
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