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2010年2月20日 (土)

500系ラストランと東京マラソン

品川から日比谷公園へと戻る道、ど素人ランナーの皆さんが、対向車線を見やるとそこには「収容」という幕をつけた「はとバス」が走っています。
この日、都心は大規模な交通規制が行われるため、はとバスは商売あがったり。
そこで、空車になったはとバスを「収容」バスとして、チャーターしているわけです。

制限時間を超え関門でせき止められたランナーは、このバスに乗らなければなりません。
一度、乗ったことがありますが、なんとも言えない気分です。
ゴールまで走るために参加費を払っているのに、ルールとはいえ、もうそこからはバスでゴールに走らなければならない。
むごいです。
あまりにむごいので、こういう経験は滅多にできるもんじゃないなと、開き直ることもできます。
一生に一度くらい乗ってみるのも、いい経験です。
「東京マラソンで、はとバスに乗った」
と言えば、呑み会で 5人くらい笑ってくれるでしょう。
ただし、滅多に当たらない東京マラソンで、その経験をするのはちょっともったいないですね。

この収容バスとの追っかけっこは、ど素人ランナーしか味わうことができません。
サブ4、サブ3といった玄人の皆さんは、バスの存在すら忘れて走っているでしょう。
バスとの戦いは、すなわち制限時間との戦い。
完走という勲章との戦い。
これを楽しむくらい、脳が冷静でなければ、この先は乗り越えられませんよ。

2009年大会、このあたりの給水所では既に、アミノバリューが売り切れていました。
アミノバリュー担当のボランティアはもうやることがありません。
そこで、急遽 「ハイタッチ隊」に早変わり。
同じユニフォームで決めた人たちが、手を挙げてハイタッチで迎えてくれる。

プロ野球選手のホームランバッターがベンチ前で迎えられる時は、こんな気分なのでしょう。
「ランナーちゃん ぺっ」
とか言って、パフォーマンスをしたいくらいです。

給水所では、紙コップが散乱しています。
それを、後続のランナーがふんづけていく。
そして、最後にボランティアの方が片付ける。

ゴミ箱は数カ所に置いてあるのです。
それでも、ランナーは足下に投げ捨てる。
「テレビの見過ぎ」です。
テレビのマラソン中継で、ランナーたちが飲み終えたボトルやコップを勢いよく投げていく。
あれを見て "紙コップを投げるのは ランナーの権利" だと思っているのでしょう。
どえらい、勘違いです。

沿道の方からは、チョコや飴をもらうのに、自分が投げるのは 飲み干した紙コップです。
そういうのを、日本では「厚顔無恥」というのです。
ど素人ランナーの皆さんは、タイムは悪くても、マナーだけは良くしたい。

「私は、マラソンでゴミを捨てたことは一度もない」
そう言えるようになるには、初マラソンが肝心です。

21km
日比谷公園を右折すると、いよいよ繁華街 銀座。
ペニンシュラホテルを左にみて、正面に新幹線のガードが見えます。

2010年2月28日、つまり東京マラソン開催日は、新幹線 500系車両の東海道ラストランの日です。

上り のぞみ6号は、12:13東京着
下り のぞみ29号は、12:30東京発

12:10頃、つまりスタートして3時間でここにさしかかると、上り500系がのろのろと右手から現れるでしょう。
応援の皆さんは、ぜひ、ラストランの500系とランナーを1枚の写真に収めてもらいたいものです。

銀座インズの上に作られた無料の高速道路「東京高速道路」をくぐると、そこから一気に人が増え、いよいよ銀座。
和光、三越がある銀座四丁目の交差点を左折。
そこからは、1kmの直線。

最も晴れがましく、楽しみにしていた「銀座」
しかし、去年はここをうつろな気持ちで走りました。
そう。給水所でなにも食べられなかったからです。

遅いランナーの心構え その2
「自分の食べ物は自分で持つ」

つづく



ど素人!マラソン講座

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