東京マラソンという特別待遇
雷門がある浅草寺は観光地です。
沿道の応援がひときわ多い。
ど素人ランナーは そこまでにぐったりしていると思いますが、気分が晴れてきます。
雷門を過ぎれば、ゴールまでは熱い応援の道ばかり。
レースを楽しむことができるでしょう。
雷門から銀座へ戻る道。
このあたりから一気に「私設エイド」が増えるのです。
主催者が設置する給食所が公式エイド。
私設エイドとは、沿道の応援者が私費で飲食物を配ることです。
雷門から銀座に戻る道すがらには目立った観光地はありません。
それなのに、チョコや飴を配っている人が多い。
ということは、その皆さんは私設エイドをするために、ここにやってきているのです。
なんとありがたいことでしょう。
チョコや飴の袋は、投げ捨てずウェストポーチに仕舞いましょう。
去年はボランティアの方があちこちでゴミを回収してくださるので、とても助かりました。
給水所のなかには、ランナーが捨てていった紙コップを箒でかき集めている所があります。
これはかなり邪魔だし危険です。
ボランティアの方にしてみれば、まだまだランナーが来るのでキレイな道を作ってあげようということなのかも知れません。
しかし、走路上に停止した人がいて、箒を振り回しているのですから、ランナーはそれをよけなければなりません。
給水所では何が起こるかわかりません。
慎重に進みましょう。
「一度も歩かず、走り通す」と決めていても、給水所の区間を歩いたからと言って歩いたことにはなりません。
それは徐行ですから。
東京マラソンもご多分に漏れず、業者のカメラマンが至るところでカメラを構えています。
マラソンの記念に、1枚は買うとよいでしょう。
そのためには「ピン」で映る必要があります。
その他大勢を従えて中心にいるという絵では、まだまだ甘い。
自分だけがフレームに収まっていて、他は誰も映っていないくらいの絵を狙わなければなりません。
そのためには、撮影ポイントの予告があったら、
・周囲にランナーがいない。
・カメラマンがいる側の道路端
この2つを押さえたコース取りをします。
目線は遙か前方を毅然とにらみつける。
間違ってもVサインなど、してはいけません。
銀座にさしかかる頃、6時間台の人たちはほとんどが歩いています。
その中を走り続けるのは容易ではない。
東京マラソンは5時間半以上かけて走るランナーには、日本一走りづらいマラソンです。
歩いてしまう人には、その辛さはわかりません。
走り続けているランナーだけが、それを実感します。
顔を上げて、コース取りをしっかりしないと、歩いている人を抜くために自分が疲労してしまいます。
銀座のあたりからは、俄然プラカードが増えます。
応援の方のメッセージに具体性が増すのです。
恐らく、東京マラソンを走りたくて応募したけれど外れた。
ならば、自分の姿をそこに映して、応援しよう。
そんな気持ちを感じます。
プラカードを1枚1枚読んで、ツッコミながら走るとよいでしょう。
銀座から築地まではとにかく人が多い。
去年走っていて可笑しかったのはココ。
ハイタッチをしようと思って左側歩道に夜と
ハイタッチ待ちで並んでいる手の中に、チョコレートや飴が握られている。
素手 素手 チョコ 素手 飴 素手・・
チョコを受け取ると、ハイタッチができないし。
もらわないと、なんだか悪いし。
そんなことも、沿道の方とコミュニケーションを取ろうとしなければわかりません。
タイムは二の次。
この区間だけでも、左端を走りましょう。
ランナーのために敷かれた交通規制。
信号はすべて青。
2.5km毎に水を配ってくれる人がいる。
沿道で、声援を送ってくれる見知らぬ 100万人を超える人々。
恐らく、一生のなかでもこれだけの特別待遇を受ける日はそう訪れない。
銀座から築地を目指していて、去年はそう思いました。
つづく
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