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2010年2月19日 (金)

東京マラソンで、最も注意を要する区間

3kmすぎ
コース図の高低差をみると、2.5kmあたりから急激に下っているように見えますが、実際に下っていると感じるのは 3kmの距離表示を過ぎてから。
ただし、たいした下りではありません。
東京マラソンでは 「下り坂フォーム」は不要です。

5kmすぎ
第一給水所
オレンジ色のコップはアミノバリュー
白いコップは水
給水所も先に行くに従い、アミノバリューが売り切れて 白いコップ つまり水だけになります。
飲めるうちに、アミノバリューを飲んでおきましょう。
2009年大会の場合、水がなくなった給水所は、最後までありませんでした。

遅いランナーの心構え その1
「水が飲めれば文句は言わない」

7kmあたり
道路右手では、YMCAの応援。
大音量で西城秀樹の「YMCA」が流れています。
ただ、サビのところで、ちょうど通りかからないと 「わーいえむしえっ」 に参加できないのが、辛いところ。

10km
右前方から大量にランナーが流れてきて、一瞬びっくりします。
6時間台のランナーがそこへ来る頃、速い人たちは既に品川を折り返して来て、銀座へ向かうところなのです。
距離が離れているので
"対向車線のランナーから勇気をもらった"
などと、呑気な気分にはなりません。

ここで、10kmレースのランナーが右手のゴールゲートに吸い込まれていきます。
先頭集団ならば「10kmレースのランナーはペースが速くて、調子が狂った」とカッコつけられますが、遅い時間帯のランナーにはまったく影響ありません。

11.7km
御成門の交差点を通過すると、右手に東京タワーが見えてきます。
多くのランナーがカメラで撮影します。
しかし、一生に一度しか東京に来ない人を除いて、走りながら東京タワーを撮ることに、いったいどれだけの意義があるのでしょう。
さっぱり、わかりません。

ここから品川折り返しまでの3kmは全区間で最も応援が少ないエリアです。
35km過ぎの湾岸エリアは応援が少ないというのは、現場を見たことがない人が言っているデマです。
第1回大会が開催される前、こんなことをメディアが書いていました。
「記録を出すために、コースからレインボーブリッジを外した。その代わりに人があまり住んでいない湾岸エリアを通る。35km過ぎの最もきついところの応援が一番少ないのは、市民ランナーにとってつらいところだ」
恐らくそれを読んだ人が、鵜呑みにして今でもそう言っているのでしょう。

この区間を走る時は、楽しいことを考えるとか、極力給水所のボランティアに「ありがとう」と声をかけるなど、気持ちが暗くならないよう心がけてください。
実際に走ってみれば、ここで言っていることがわかるはずです。

15km
品川折り返し
ここから再び日比谷公園に戻るまでの区間は、飛ばしすぎ最大注意区間です。
日比谷公園→品川
品川→日比谷公園
と折り返すわけですから、当然、風が逆です。
さすがに風までは予言できませんが、ここが追い風になる可能性が高い。

子どもの頃からテレビや小学校でマラソンという長距離走に慣れ親しんできた日本人には、折り返し点は中間にあるもので、気分が高揚しやすいのです。
そこに追い風。
「なんだか、調子いいぞ」
と錯覚すると、地獄の銀座が待っているのです。

つづく

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