ブーム終焉の入口 エアマックス98S
エアマックスのデッドストックを売っているのは、1997年当時は数多くあった "デッドストック専門店"
ただし、自らは「ビンテージ・ショップ」と名乗っている。
それ以外には並行輸入店。
こちらは "なんちゃって町内並行輸入" ではなく、ホントに輸入している店。
当時の地元ナゴヤでは、これらの店は大須に集中していた。
さて、1stカラー 5足め、次に買ったのはエアマックス98S。
見るからに運動靴。アッパーのデザインがナイキらしくなく、アディダスに似ている。
価格は18,000円。
フルレングスエアになった前モデルからこの値段に上がった。
これでは高すぎて、買うことで得られる満足に見合わない。
エアマックス1stカラーのコンプリートに取り組んでいるので、安くなったら買おうと思って待っていた。
コンプリートという集め方をしていなければ買わない、いわゆる「余計なモノ」である。
ナゴヤの有名なランニングショップ・チェーン店で 11,300円
37%オフ
前作97Hは、発売時 10%オフで売られていたので、1998年に入り靴の売れ行きに陰りが見えたことがうかがい知れる。
大幅値引きのもう一つの要因は「大量仕入れ」
ナイキ商品は発売の半年前に展示会が行われ、そこで買い切りの受注をとる。
靴屋さんの仕入れ担当者は、半年後の市場を予測して、どれくらい仕入れるかを決めなければならない。
この靴が展示会に並んだ時、ほとんどのバイヤーが
「わ、こりゃ売れないな」
「でも、ナイキの靴はなんでも売れてるから。こんな靴でも売れるかも知れないな」
と思ったはず。
発売早々から大幅値引きしていた店は、自ら仕入れの読み違いを告白しているようなものだった。
フルレングスエア2代め。
同じフルレングスエアだが、前作とは一転、とても履き心地がよい。
前作のように、歩く度にかかとが抜けるということはなくなった。
とてもふかふかのクッションが心地よく、普段履きとしては最高レベル。
靴ラックから「どれを履こうか」と一足を選ぶ時、手に取ることが多かった。
ただし、新機軸の曲線的なデザインはファンには不評。
エアマックスブームを終焉に向かわせる1足となった。
このモデルは、知る限り、後に復刻されていない。
気軽に履けるので、晩年はバイク用のシューズとして使った。
だが、さすがにギアペダルに当たる所がほつれてしまい、靴に悪いことをした。
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