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2010年3月 1日 (月)

東京マラソン落選組の受け皿

東京マラソンを走った皆さん、お疲れ様でした。

三日前の昼休み、となりの部署のサトウさんがボクのところにやってきた。
「motoさんも、走るんですか?」
マラソンを走っていると、この時期はこの質問が多い。
いえ、今年は長野マラソンを走るので、東京には応募しなかったんです。

質問のなかに「当たったんですか?」という意図を汲み、こう応える。
サトウさんは東京マラソンは二度目の出場。マラソンも二度め。
ところが、この間30km走をしていて膝を痛めたのだという。
30km・・・
それで目標タイムは7時間というのだから、よくわからない。
無謀だ。
本を読んで研究したりしないのだろう。

テーピングの本を持っていて、膝の不安があるからどのように貼ったらいいですか?
雨の対策はどうしたらいいですか?
矢継ぎ早に質問が出た。

テーピングのテープには、テーピング、伸縮、キネシオと大まかに3種類あることは知らず、キネシオ=テーピングだと思っていたという。

大会直前でもあり、あまりいろいろと言ってはいけないので、2つだけアドバイスを送る。
CW-Xのロングを履くということなので、膝の不安には「手で切れる伸縮」を1巻持つとよいこと。
そして、スタート30分前にVESPA Proを飲むこと。

雨なんて、どうってことないですよ。
東京マラソンはいつも雨ですから・・・

さて、当日朝、予定している 2時間走に出ようとして、外を見て愕然とした。
降りすぎでしょ。
東京マラソンはこれで、4回のうち3回が雨。
初回の雨よりも、今回のほうが強かった。

12:30過ぎに500系ラストランを見送った後、お日様が顔を出し、あとは16:10の競技終了まで穏やかな天気。
サトウさんは、膝の痛みもなく、無事完走できただろうか。

日テレのテレビ中継は第二回に次いで2度め。
午前中こそ、男子藤原選手の快走もあり、スポーツ中継だったものの、午後は前回同様の芸能人&局内運動会だった。
ましてや、津波警報が終始画面に表示されており、走った後録画を楽しみにしていたランナーは二重にがっかりしたことだろう。

芸能人は要らない。局アナも要らない。
まったく無しでは絵が寂しいというならば、もう少しその時間を減らせないか。
そして、一部のランナーだけを取り上げるVTRも要らない。
見たいのは、市民ランナー、ボランティア 今、現場で走り、働いている人たちのドラマだ。

ランナーはウェストポーチをつけ、食べ物を持ち、沿道からもらい、ハイタッチもする。
ボランティアは食べ物が足りない、アミノバリューがなくなった。さぁどうするといった喧噪の中にいる。
そんな絵は過去4回の中継で一度も出てこない。

来年の第5回大会は既に、2011年2月27日開催が内定している。
今回で東京マラソンは「雨」「寒さ」の中でのレースであることが浮き彫りになった。
それでもまだ、この人気はつづくだろう。

日本では、伝統的にマラソンは中高年・老人のスポーツ。
走り始めていない人は、若年層を中心にまだまだいる。
「東京」予備軍には事欠かないのである。

今年も全国で、春マラソンが続々と立ち上がっている。
各地方自治体にとって「東京落選組」の受け皿整備が急務となっている。

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