パソコン通信の友 エアマックスを代理ゲット
エアマックスファーストカラーのコンプリート大作戦
11点中8点めは・・
AIR MAX 94
1994年発売
インラインモデルである。
インラインとはオリジナル発売品のこと。
書籍で言えば初版にあたる。
これに対して、復刻版はSC(Sports classic)
1998年当時、靴蒐集に関する情報交換は、ニフティサーブ内にあった「コレクターフォーラム」でおこなっていた。
靴に限らず、趣味というものは身近に同輩がいることは希。
佐野元春を語りたくても、ファンは身近にいないし、G-SHOCKの発売情報を知りたくても、集めている人は周りにいない。
趣味の世界に生きる人にとって、1990年代初頭から徐々に浸透したパソコン通信は、まさに福音。
現代のミクシィに見られるように、細分化されたあらゆるテーマのコミュニティが存在するが、誰もなにも発言しない国「日本」と違い、当時日本のネットパイオニアたちは、活発に意見を交換した。
コレクターフォーラムはテーマ毎に分かれており、その中から主に トイ、G-SHOCK、スニーカー 3つの会議室を利用した。
エアマックス1stカラーのコンプリートを目指していることを会議室で発言しておいたところ、ある日、メンバーの一人からメールが届いた。
「下北沢の●●でエアマックス94が出てました。確か探してましたよね?恐らくどこかの海外倉庫にあったものを買い付けたのだと思います。今ならば各サイズあって 9,880円です。自分は明日買いに行きますが、motoさんの分も1足買っておきましょうか?」
インターネットはまだ、ウェブページが整備される前。
ショッピングモールはまだ立ち上がっていない。
ヤフオクが始まるのは、これから1年後。
ナゴヤに住んでいて、東京の靴屋に並んだ品を知ることはまず無理。
パソコン通信では、このような信じられない吉報を何度も経験した。
自分は買わない、あるいは、自分の分は確保できたならば、その情報を友達に教えてあげたいと思うのが人情。
日頃から、文字だけとはいえ 書き込みで人間関係を築いているからこそ、得られる情報。
公に書かれることはないので、ROM(Read Only Member)で黙ってみている人たちには、この恩恵はない。
ネットでも人情は通い合う。
それを、やってもみないで、ネットは危ない、怖いと決めつけるのは、なんともったいないことか。
黙っていても始まらない。
発言してこそ、生活は楽しくなるのである。
メールを確認するや否や、真夏、鎖につながれっぱなしだった犬が、桶に水をもらって、舌をぺろぺろ出して喜ぶように返信した。
サイズはジャストサイズのUS9.5 しかも元値より3割安い。
届いた靴は状態もよく、最高の気分を味わった。
エアマックス94は、エアマックス90と同様、幅が広く甲が高い日本人向けモデル。
シューレース(靴紐)にスウッシュのプレートがついているのは、このモデルのみ。
あまり数が作られていないのか、結局、販売情報に接したのはこの一度きり。
その後、一度も復刻されていない。
ナイキさん、エアマックス94の1stカラー
日本限定でぜひ復刻をたのみます。
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