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2010年4月 4日 (日)

本田のお陰で1勝2敗

3月16日
UEFA CL決勝トーナメント1回戦の第2戦が行われ、CSKAモスクワが敵地でセビージャ(リーガ)を2-1で破り、準々決勝に進んだ。
CSKAの8強は史上2度目。

1-1の同点で迎えた55分、決勝点は本田圭佑のフリーキック。
35mの距離からGKの前で揺れながら落ちるシュート。

CL決勝トーナメントで日本人選手が得点をあげたのは、本田が初めて。
かつて、中村俊輔がセルティックで挙げたゴールは、グループリーグでのもの。
日本人選手がレギュラーを張るチームがCLのベスト8に進むのも初めて。

彼のキックは日本代表にとって大きな武器となる。

サッカーは 1点をとるスポーツ。
どれだけバラバラで 戦術もへったくれもないチームでも、ペナルティエリアやその周辺でファウルを1つもらえば、試合を決めることができる。
90分を通して引いて守り、失点を0にすれば 0-0の引き分けでの勝ち点1、運がよければ 1-0 の勝ちさえ見えてくる。
そのために必要なのは、フリーキッカーの切り札。

C・ロナウドがいるポルトガルが、ゴールそばでのフリーキックで局面を変えられるように、日本に本田という切り札が誕生した。

3月31日、インテル監督のモウリーニョは本田について尋ねられ、次のように語っている。
「日本人選手というのは、クオリティーが高く、どんな監督にも好まれる。彼らはチームのために働く意識が強い。間違いなくすべての指揮官が起用したいと考えるタイプの選手たちだよ」

この試合を見た岡田監督は、複雑な心境に陥っただろう。
FKの切り札がいなければ、0勝3敗もあり得る。
現に「0勝3敗」という本が出版されており、岡田監督の解任を求めているほどだ。

ところが、降ってわいたように本田という切り札が舞い降りた。
こうなると、FKの切り札で1つ勝つ可能性が出てきた。
だが仮に「1勝2敗」になったとしても、それは「本田で勝った」と言われる。
下馬評通り「0勝3敗」となった時には「本田がいたのに、やっぱり勝てなかった」と言われる。

監督に対する負けた時の非難には変わりがないが、勝った分の賞賛も得られない・・・
これでは、岡田監督が気の毒である。



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