タモリにちなんで高低差ラン
レース前12週から7週まで、土曜日に組み込んだのが「高低差ラン」
書籍には「坂道走」「坂ダッシュ」と書いてあるが、NHKの散歩番組「ブラタモリ」から引いてこう名付けた。
タモリはこの番組で、人がなかなか気づくことのない 高低差に着目して、江戸の名残を東京の街にみつけていく。
毎週とても楽しみにしていたのだが、わずか半年で終わってしまった。
東京には坂が多く、坂にはそれぞれ立て札があり、その名の言われが紹介されている。
「高低差ラン」は、あらかじめ山手に進路をとり、坂道ばかりを選んで走る。
上り坂は、ほぼ全力ダッシュで上る。
平地はジョグでつなぐ。
下り坂は、全力で下る。
その繰り返し。
そして、時折、平地でもレースペースまでタイムを上げる。
負荷が高いので、走る距離は10km。それ以上は走らないよう注意した。
この練習も、GPS時計「フォアアスリート」があればこそできた。
まさにその瞬間の速度がわからないと、素人には速さの違いに確信が持てない。
失敗したレースでは、必ず「気を失っている時間」がある。
気がついたら、大幅にペースが落ちていて、取り返しが付かなくなっている。
高低差を走って後、ひと休みしたいところで、急激に負荷を上げる。
気を失いかけている状態からでも、レースペース走に戻せる心の強さを身につけたかった。
8週間前
初めて、練習メニューにクロスカントリーを入れる。
自宅から7km離れた公園まではレースペース走。
公園内の不整地を縦横に走る。
帰りは再びレースペース走。
不整地がこんなに疲れるとは知らなかった。
アスファルトに比べて衝撃が弱く、脚に優しいと思っていたがそれはまちがい。
均一の堅さのアスファルトに比べると、不整地は変化に富む。
枯れ木、石、硬い土、柔らかい土、段差、高低差、コンクリートの舗道
路面に応じて、ひざのサスペンションを調節するのは大変な負荷になる。
この難しい状況を経験した後は、いつになく達成感が大きかった。
6週間前
去年は給食ミスにより、エネルギー切れで失速した。
今回は「ここまでやるか」というほど、徹底した給食を摂る。
レース60分前の「ベスパプロ」は従来通り。
今回新たにレース直前、パワーバーを2つ。
レース中は30分に一度のペースでジェルを摂る。
内訳はパワーバー2,カーボショッツ6
これまではレース中のジェルは4つまでだったので、一気に倍増となる。
増量に合わせて、初マラソンから使い続けてきたウェストポーチを大容量のものに買い換えた。
5週間前
えきねっとで新幹線「あさま」の指定席を確保。
「JRが高いというならば、今は高速バスだってある。フルを走ったあと、クルマを運転するなんて、絶対やめたほうがいい」
高速1000円を利用して、往復ともにクルマで行こうと思っていたが、マラソンの先輩から止められた。
高速バスは片道 4,000円
新幹線は片道7,970円
新幹線がはるかに高いのだが、長野新幹線に一度乗ってみたいので、新幹線に決めた。
JRの座席販売は一ヶ月前からだが、えきねっと会員はそれプラス1週間前から事前申込みができる。
「かすみがうらマラソン」「N700系でいく品川-博多の旅」の時も、この手段。
今回も無事、窓際の指定席が確保できた。
嬉しいことには、期せずして割り引き切符の販売があり、片道6,370円で買うことができた。
往復で3,200円 この差は大きい。
3月10日
参加者にゼッケン ナンバーカード引換証と最終案内が届く。
フィニッシュ会場に「おにぎり」と書いてある。
マラソンでおにぎりを食べることは、もはや悲願と化している。
初マラソンの荒川で金芽米のおにぎりを食べ損なって以来、毎回おにぎり情報に耳をそば立ててきたが、一度もおにぎりを目にしたことがない。
去年の東京マラソンの時も「ゴールには4万個のおにぎりを用意」と聞いていたのに、どこにもそんなものは見あたらなかった。
3万人が走って4万個のおにぎりが1つも残っていないなんて、早くゴールしたランナーはいったいいくつ食べているのか・・
プログラムに「おにぎり」の文字を見た瞬間、
ストレスになるので、今回は期待しないでおこうとすぐ忘れた。おにぎりはまたいつか、どこかのレース会場で食べたらいい。
ちなみにこれまで、レース後にもらって一番嬉しかった食べ物は、第18回かすみがうらマラソンでもらった「キットカット」
疲れた時の甘いものの美味さを思い知った。
目標どおり会心のレースということもあり、それは格別だった。
そして週末、調整で出場する「川崎ハーフマラソン」の日がやってきた。
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