マラソン35km 失速しない方法を実証した。
39km
今日の快走を支えている要因の中からベスト1を挙げるならば、30分に一度の自主給食。
レース直前2つ、レース中は 30分に1つずつで8つ。
合わせて10個のスポーツジェルが腹の中。
摂った後、しばらく胸焼けする点を除けば、特に問題はない。
失速は脳が決めている。
マラソンの終盤、息は上がっていない。
けれど脚は言うことを聞いてくれない。
いつもそうだった。
湘南国際、関門で止められた時
東京で6時間を超えてゴールした後
こんなにカラダは楽なのに、なぜもっと頑張れなかったんだろうと不思議だった。
そこで仮説を立てた。
失速時、脳は「命が危ないからもうやめときなさいよ」と考えている。
ただ、そう考えるだけでは「いや、せっかくのマラソンだから、もっと頑張る」と人は言うことを聞かない。
そこで脳は、足や腸腰筋に痛みの信号を出す。
すると人は、あぁもう足が限界なんだな。と納得して失速を容認する。
30kmも走ってきて、物理的に足が痛くないわけはない。
だが、1kmあたり8分もかかるほど、カラダがへたっているわけではない。
まだ頑張れる。
それを命の安全のために、ストップをかけるのが脳。
だったら、安全策を施したらよい。
これでもかという栄養を摂って
「ほらグリコーゲンは十分ですよ。だから今日はゴールまで失速なしで行きましょうよ」そう脳に提案する。
脳は提案を受け入れて、カラダに痛みの信号を出すのを見合わせる。
ドーピングのような脳をだます策では、命が危なくなる。
物理的な方法も十分でなければならない。
ジェルで栄養を摂っても、それが筋肉にグリコーゲンとして供給されなければ、脳はだまされない。
そこで栄養の伝達を研究した。
摂ったばかりの栄養が、どうすれば短時間で筋肉に補給されるか。
よく聞く「血液がさらさら」がいいのはわかる。
それは、具体的にどういうことか。
つきとめたのは、栄養伝達情報を伝えるのがレシチン、受け取りを円滑にするのがマグネシウム。
レシチンが多く含まれる食品は卵黄、大豆、ウナギ。
納豆は毎日食べていたので、さらに安定的に摂るためにサプリメントを購入。
FANCLの「大豆レシチン」は一ヶ月分630円
マグネシウムはネイチャーメイドの製品を購入。
サプリを摂るタイミングは食事と同時。
1日3粒が標準量の場合、1食で3粒よりは、3食で1粒ずつのほうがよい。
4時間を経過した時、8つめのジェルを摂り、そこで給食は終わり。
4時間半で摂る分は持ってこなかった。
ウエストポーチの荷物を少しでも軽くしたかったというのも1つの理由だが、大きな理由は別にある。
長野マラソンのホームページでコース映像を見ておいたので不安なく走れる。
あのサービスはすばらしい。
高低差はこの程度まで
一般公道、河川敷の道路がこれくらいある。
およそのことが頭に入っているだけで、恐れるものがない。
多少の高低差も苦にならず。イーブンでいく。
このあたりになると、長野マラソンと言えども歩いている人が多い。
「えっへん」と両肘を張って歩いている人にぶつかってこけそうになった。
道幅が狭いので追い抜きには気を使うが、芋を洗うように皆が歩いて道をふさいでいる東京マラソンと比べたら、走りやすさはこの上ない。
長野マラソンの定員は8,000人。
この道幅ではこの人数が、走りやすさを維持する上限と言える。
だが、わずか5時間でエントリーを締め切るほどの人気大会。
走りたくても走れない人が大勢いる。
あと1,000人くらいは増やしてもいいのではないか。
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