言問団子でお皿を買ったんだぜ
言問橋は隅田川にかかる、台東区と墨田区を結ぶ橋。
東岸の墨田区には、平安時代の貴族であり歌人、在原業平(ありわらのなりひら)にちなんだ「業平橋」という橋と、同名の駅(東武伊勢崎線)があるぜ。
名にし負はば いざこと問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと
言問橋の名は、在原業平のこの歌にちなんでいるんだぜ。
ちょっと前置きが長くなって悪かったけど、
その言問橋のそばにあるのが、江戸時代末期、伊勢物語のエピソードにちなんで店を構えた「言問団子」
静かな公園のそばにあるぜ。
墨田区向島5-5-22
人数を告げて席につくと、メニューを見るまでもなく団子とお茶が運ばれてきたぜ。
これで600円。
あうんの呼吸で名物にお茶。そのシンプルなシステムが気に入ったぜ。
まず最初に白いやつをいただく。
爪楊枝を太くしたようなスティックがいかしている。
昔、コージー・パウエルが太鼓のバチのようなスティックでドラムを叩いていたのを思い出したぜ。
ちょっと油断していたから、この白い団子の美味さを十分、文章化できなかったぜ。
結局、3つの中では白が一番美味かった。
(考えには個人差があります)
とさだまさしが言っているけど、その場にいた仲間の意見に個人差はなかったぜ。
言問団子のホームページによると、団子は小豆・白・味噌餡入の3種類。
団子ごとにカロリー表示が載っているのには恐れ入る。
ローソンだって、和菓子にはカロリーが表示していないのにな。
仲間の一人が団子を食べている間から、皿をいたく気に入り、これが欲しいと念仏のように言っていたぜ。
そこで、団子屋の女将にダメ元で尋ねてみると、時々同じことを聞かれるんだってさ。そして、数に限りがあるものだけど、1枚2,500円で分けてくれるっていう。やっぱり、同じような人がいるもんだな。
ほどなく、店の奥から数種類の絵柄の皿を運ばれてきた。
仲間は慎重にお気に入りの一枚を選んだぜ。選んでいるところの写真を撮ったけど、個人情報だから掲載は見合わせるぜ。
その代わりといっちゃなんだけど、お店に飾ってあった「おしなりくん」を載せるぜ。
「おしなりくん」は東京スカイツリーでひと儲けしようという地元の皆さんが作ったキャラクター。
頭にはタワーが乗っている。
ネーミングの由来は、押上の「おし」と業平橋の「なり」
それで「おしなりくん」
あえて、コメントは差し控えるぜ。
僕らは美味しい団子にすっかり気をよくし、
仲間の一人は、貴重なお皿ゲットに満足し、
次の目的地、両さん像が待つ亀有へ向かう電車上の人となったんだぜ。
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