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2010年5月11日 (火)

ランナーが料金所で笑顔

長野マラソン2010を走る!11話

18km
レースを終えた後でGPSデータをみると、6kmを過ぎてからここまで 1kmあたり 6分20秒~30秒の中に収めている。
練習でもここまで綺麗なイーブンペースを揃えたことはない。
さらにレース当日は 2.5kmに一度、給水所がある。
給水は少なく見積もっても 10秒のタイムロスがあるはずだが、それを前後の走りで吸収していることになる。

 

ペースの刻みはまさに芸術的。
だが、実際にこのあたりを走っている時、ほとんど余裕はない。
気温が高くなってきて、いっぱいいっぱい。
もうこれ以上、暑くならないで欲しい。

 

25kmまでのペースキープ・レース。
そこから先の粘りのレース。
今日のレースは二部構成。
25kmから先、いったいどんな展開になるのか。
不安80%、期待20%

 

 

19km
後続のランナーとの対面通行。
気のせいか、後続ランナーが多い。
自分が制限時間 5時間ぎりぎりのペースで走っている。
例年の完走率が 85%前後なので、8000人×15%=1,200人が後ろにいてもおかしくはないが、それよりも多い気がする。

 

「サクラ咲け」嵐
この曲も終盤にあと一度、リプライズする。

 

♪振り向くな後ろには
 明日はないから
 前へ前へ♪

 

歌詞に勇気づけられる。
こんなところで、へばってはいられない。
頑張らなきゃいけないな

 

 

20km
19km過ぎから、有料道路「新長野大橋有料道路」に上っていく。
この橋が「五輪大橋」と呼ばれている。
これまではナンバーカード7000番台のランナーをペースメーカーにしていたが、このあたりからは6000番台のランナーがそれに仲間入りした。

 

この上りはさほど苦になっていない。辛さが薄れてきて、無心に近い。
無心といえばいいことのようだが、無心でいるうちに"気を失って"しまうのがマラソンの怖いところ。
気を失わないよう、何度もGPSでペースをみて、意識を揺り戻す。
20kmの通過、4分の貯金は変わらず。

 

 

21km
それにしても五輪大橋は長い。

*長野県道路公社のウェブサイトによると、長さは 1.35km

ここで、調整レースの川崎ハーフマラソンでは、多摩川の景色を眺める余裕があったことを思い出す。
まだまだ余裕があるぞ!
そう自分に言い聞かせるため、左手の景色にしばらく見とれる。

 

いつもセットリスト39曲めに入れてくる QUEENの「'39」
ブライアン・メイの爽やかな歌声とギターが、アルプスの風景にマッチしていた。

 

橋を渡りきると料金所。
開いているのは2レーンのうち1レーンのみ。
ETCレーンは?と探したがない
(というのはウソ)
料金所職員の皆さんが、拍手とハイタッチで歓迎してくれる。
マラソンランナーが料金所を通るという光景がおかしくて、笑った。
笑顔は力。
あとで思えば、この笑顔はひとつの転機になった。

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