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2010年5月10日 (月)

次のレースに役立つマメ知識

長野マラソン2010を走る!10話

14km
田園風景から別れを告げ、再びこぢんまりとした町中へ風景が変わる。
右指が痛い。
どうやら、マメができたようだ。

同じ場所に何度も衝撃が加わると、皮が擦れて摩擦熱で温度が上がる。
そこへリンパ液が集まってできた水ぶくれがマメ。

マメができる要因は2つあって、一つめは靴が指にあたっていること。
靴を脱いでインソールを取り出し、インソールについた指の跡を見ると、マメができる指がアッパーに当たっていることがわかる。

もう一つは、靴下の指が当たる部分に、縫い目や継ぎ目があることだ。

マラソン本番では、靴の中が長時間にわたり高温になる。
短時間の練習ではできない場所にマメができる。
ゆえにマメができるかどうかを、練習で知ることは難しい。
そういう時に前回のレースが参考になる。
前回のレースでマメができたならば、その原因が靴か靴下にある。
靴か靴下を替えない限り、またレース本番でマメができることはまちがいない。

マメは3日ほどでしぼむ。
レース終了後は放っておいてよい。
これからレースという時にできたならば、針で穴をあけてリンパ液を抜き、ばい菌が入らないように絆創膏を貼る。

靴も靴下も替えたうえで、マメ予防を万全にするならば、マメができる指にセラポアテープでテーピングをする。
靴下は必ず五本指のものを履く。

今回履いたTRR-15Gは失敗だった。
”足の指一本一本まで立体裁断”
はいいのだが、あろうことか、マメができたあたりに裁断の継ぎ目があった。
前日、善光寺観光をした後、足に違和感があったのはこのため。
前日もレースで履くのと同じTRR-15G(予備)を履いていたのだ。

・・・といったマメ知識は、レース後にまとめたもの。
レース中のマメはどうすることもできない。
足にはすまないが、忘れることに決める。
そう決めた後は、レースが終わり靴下を脱ぐまで思い出すことはなかった。

15km
15km通過ポイントにあるCITIZENの大時計でタイムを確認。
貯金は4分のまま変わらず。
予定通りではあるのだが、ご褒美の利息はつかず、気持ちはきつい。
14→15kmへ向かうこの2kmは、鳴っていた3曲を覚えていない。
最も苦しかったのだろう。

16km
ここからは、エムウェーブを折り返してきた速いランナーたちと対面ですれ違う。
気温上がってきたのを感じる。
ただし汗をかいているという感覚がない。

17km
エムウェーブを左周りでぐるりと一周する。
このような周回は、他では見たことがないレイアウト。
今回のコースは、二日前にコースビデオで確認した。
見ていてあまりの長さに何度か、見るのをやめようと思った。
フランク・ショーターの著書には次のように書いてある。
「コースをフルに下見すると距離への恐怖感が残るので、やめたほうがよい」
だが、結論からいうと見ておいてよかった。
コースを全然知らないで臨むと、予期せぬレイアウトのコースにびっくりすることになる。

長野マラソン2010を走る!

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