這ってでもEKIDENカーニバル
EKIDENカーニバルまであと二日。
オムロン電子体温計による計測では、平熱より0.5度高い。
個人でエントリーするマラソンならば、自分の意志ひとつで出走を取りやめることができるが、駅伝はそれができない。
ここが、チーム競技の難しいところ。
幹事に心配をかけぬよう、熱が高いことは伏せて「体調はいまいちですが、当日は這ってでも行きます」とメールする。
身体の免疫力を落とさないよう薬は控えてきたが、友達からの「投薬して熱を下げたほうがいいよ」のアドバイスを受けて、パブロンに手を出す。
これで当日朝を平熱で迎えることができた。
心拍数は54、まずまずの数値だ。
会場は荒川河川敷。
土手を下り会場の人混みに向かって歩いていると、初マラソンの荒川市民マラソンを思い出す。
サトウ監督が場所取りしておいてくれたシートに荷物を置き、4人で身支度を開始。
4走者ともに、前1枚のナンバーカードをつける。
ナンバーカードは区ごとに色違い。
たすきにはタイム計測用のICチップが縫い込まれている。
参加賞はスポーツタオル。
4枚ともロゴが色違いになっている。
荷物預かりテント、更衣テントも設営されているが、特に必要はなかった。
あたりを見渡すと、おびただしい数の仮装ランナー。
ナース、医者、患者といった仮装と言うよりは、コスプレのチーム
デビルマン、ドラえもんといったキャラクターチーム
そして、圧倒的に多いのが女装。
世の中には、これほどまでに女装したい男が多いのか・・・
9:00 号砲
並び順は早いもの勝ち。
ICチップ計測によるネットタイムが採用されるので、競技結果にロスタイムはカウントされない。
先着1600チームの募集に対して、この日は1300チームが参加している。
1300チームが一斉に走って、果たしてたすきリレーができるのか?
次走者を見つけるのは至難の業では?
初参加の我がチームにとって、これが唯一不安の種。
二日前、サトウ監督が「頭に大きなリボンをつけよう」と言い出した時は、必死に慰留した。
どうやら、サトウ監督は仮装したかったようだ。
さて、当日の現場。
写真奥に見える「中継所」はA~Hまで分かれており、前後の走者が互いに見付けられないという混乱はほとんどなかった。
なかなか見付からない場合は、スタッフがメガホンでナンバーを呼んでくれる。
リレーブロック区間のタイムも競技結果に加算されるので、上位をめざすならば、できるだけ早くみつける必要がある。
第一走者のサトウ監督が出発。
おそらく10kmを50分ほどで戻ってくるだろう。
それまでの間に 2kmのアップ。
マラソンでは一切アップしないし、屈伸運動さえしない。
その代わり、最初の5kmがアップ代わりだ。
だが、今日のレースは 5kmで自分の受け持ちが終わる。
これでは調子が出る前に終わってしまう。
1km6分30秒程度のジョグだが、500mも走らぬうちから喉が渇く。
気温が高いのだ。
9時の気温は22度。長野マラソンの時よりも すでに10度高い。
9:45
そろそろ、サトウ監督が戻ってくる頃。
第3走者のタナカさん 「25分くらい(で戻ってくる)?」
・・いや、30分くらいだと思っててください。
長野マラソンは、すべてのラップを 6分00~6分30で走った。
5km25分は不可能ではないが、体調と相談すればリスクが高い。
ど素人ランナーの僕としては、5km30分でも褒めてもらいたいくらいだ。
サトウ監督が予定通り、50分で戻ってきた。
タイムは堅調だが、へろへろで目はうつろ。
「2周目がきつかった~」
周回コースは2周めがきついのだ。
自分は1周でよかった。
たすきを受け取ると、きゅっと絞って肩と腰の位置に固定する。
駅伝はテレビ番組「走る男」で、森脇健児の代走をつとめて以来2度め。
あの時は、たすきを絞るということを知らずに走りだし、10m走ったところでたすきがすとんと地面に落ちた。
その時初めて、たすきは絞って固定するものだと知ったのである。
テレビで「箱根駅伝」を見ているだけでは、これはわからなかった。
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