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2010年6月17日 (木)

帰化という言葉の軽さ

6月11日
はデコ記念日

2005年2月にバルセロナのヒルトンでデコと出会い、カンプノウのFCボティガが買ってきたデコのユニフォームに東京でサインをもらった日。
あの日から5年間、マラソンに着て走った日を除き、いつも壁にかけている。
最近はデコのユニフォームを着て、表を歩くこともめっきり少なくなった。

6月12日
ザ・ゴールがディエゴ・モッタのレアル・マドリー移籍の可能性について報じている。
デコと同じ時期にバルセロナに所属したブラジル人コンビ。
デコはかつてインタビューで、チーム内で最も気の合う仲間としてモッタの名を挙げていた。
バルセロナ退団後、アトレティコ・マドリー、ジェノア、インテルと渡り歩き、2009-10シーズンはモウリーニョ監督の下、インテルでCL、セリエA、コパイタリアの三冠を達成した。

かつて、フィーゴがバルセロナから直接、宿敵レアル・マドリーへ移籍した時、バルセロニスタは露骨な嫌がらせをした。
後にハビエル・サビオラもレアル・マドリーへ移籍したが、この時は戦力外扱いでレンタル先セビージャを経ての移籍だったこともあり 同情の声が多かった。
モッタの場合もバルセロナを戦力外となって後にしており、フィーゴの時のようなことはないだろう。

6月15日
G組第1戦コートジボワール - ポルトガル
試合開始:日本時間23時
地上波NHKG、スカパー! が生中継した。

コートジボワールは、6月4日の日本との親善試合でFWドログバが田中のキックを受けて右手を骨折。
出場が危ぶまれている。
ギプスをして出場することを、審判団が認めたと報道されている。

同組にブラジルがいるため、この試合でどちらかが勝ち点3を挙げれば、グループ2位以内をほぼ手中にする。
その時点でG組の結果が見える。

NHKGの放送にはいるとすぐ、ドログバがベンチスタートだとわかる。
なんといっても プレミアリーグ 2009-10シーズンに最多得点記録をつくった得点王。
そんな危険なFWは、いないに超したことはない。
ドログバの代役は、プレミアリーグのポーツマスに所属するディンダン。
日頃、欧州サッカーをみていて、あまり国籍を意識することはない。
こういう時、至るところに、国外選手がいたことを知る。

デコ、スタメンに名を連ねる。
NHKはリエジソンを帰化選手と紹介した。
日本のメディアは気軽に「帰化」という言葉を使う。

●帰化の意味
1.外国の国籍を取得して、その国の国民になること。
2.日本国籍を取得すること。

日本国籍取得については、日本に最低5年住むこと、素行がよいことなどが条件として国籍法に決められている。
日本語の「帰化」は日本国に同化するという意味もあり、国籍を取得することと民族に同化することは別ではないかという見解により、帰化という言葉を使わないよう配慮する人もいる。

今回のポルトガルチームには、ブラジル人でポルトガル国籍を取得した選手が3人いる。
デコ、ぺぺ、リエジソンだ。
サッカー選手は代表という仕事のために、便宜上 国籍を取得するのであり、身も心もその民族に同化する人ばかりではない。
日本にやってきた外国人に対して「帰化」と言い切るのも "上から目線" でいやな言い回しだが、外国籍を外国人が取得したことまで「帰化」で片付けるのは、言葉へのこだわりがなさ過ぎる。

カメラがスタンドに陣取るポルトガル・サポーターを映し出す。
国旗が真横にたなびいており、風が強いことを知らせている。
冬の南アフリカ、現地はかなり寒いようだ。
身体を冷やさぬよう、両チームの選手ともに白いグランドコートを着て出てきた。
これで、グランドコートが売れる。
このメーカーの社員は、アフリカの寒さに感謝したことだろう。

ホーム扱いコートジボワールの国歌に続き、慣れ親しんだポルトガル国歌が流れる。
注目はデコの口。
一瞬歌っているかのように口を動かしたかに見えたが、やはり歌っていないようだ。
2003年にポルトガル代表入りした際、これを批判したフィーゴから「いずれ、国歌くらいは歌えるようになるだろうけど」と、メディア経由で嫌みを言われた。
サッカー選手は勝利に貢献するいいプレーをしてなんぼ。
国歌を歌おうが歌うまいが関係ない。
数人のポルトガル人選手は声たかだかに歌っている。

キャプテンマークを巻き、端っこに立っていたポルトガル人 クリスチアーノ・ロナウドは・・・
寝ている。

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