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2010年6月25日 (金)

ベンチにいたデコ

G組第2戦
ポルトガル - 朝鮮民主主義共和国

【 後半 】
1分 チアゴのシュートはGKがはじく。

2分 ロナウドがシュートをふかす。

9分 アルメイダ、メイレレス、シモンと渡ったボール。シモンがGKと1対1。股を抜いて2点めのゴール。
試合はようやくポルトガルにとって余裕の展開になった。

11分 コエントロンのクロスをアウメイダがヘッドで決めて3点め。

12分 相手チームは2人選手交代
見えない携帯電話の指示により、引いて守ることなく得点を奪いにくる。
"攻めてくる"相手との試合は、実力差がそのままスコアに現れる。
ケープタウンに降り注いでいた雨があがる頃、スコアが大きく動き始める。

15分 ゴールが待たれるロナウド、自ら持ったチャンスボールをチアゴにパス。チアゴが4点めのゴール。
チアゴは充分に働いている。
試合後「デコの欠場で出番が回ってきたわけだが・・」と意地の悪い質問に対しては取り合わず、それは関係ないと一蹴していた。

19分 この試合最大の見せ場が訪れる。
ベンチに座るデコがテレビに映った。
「あ、デコだ」
世界中のデコファンがこの試合でもっとも大きな声をあげただろう。
デコはどこにいるのか?
ホテルでテレビを見ているのか?
もう南アフリカにいないなんてことはないだろうか・・
この瞬間に疑心暗鬼の4文字が一瞬にして吹っ飛んだ。

「前回2006年大会はデコが中心のチームでした」
CXのアナウンサーがコメントする。
過去形で語られるのはもの悲しい。

22分 コエントロンとロナウドがパス交換でゴールに迫る。コエントロンに打たせたシュートは右へはずれた。

24分 先制ゴールを挙げたメイレレスがベローゾと交代。
この当たりからそろそろロナウドが心配になってきた。
累積警告である。
コートジボワール戦でイエローカードをもらっているので、あと1枚もらうとブラジル戦が出場停止になる。
カカもロナウドもいないのでは黄金カードが泣くというもの。
だが、ケイロス監督はロナウドを代えない。

25分 左ウィング位置から切れ込んだロナウドがシュートを放つ。今度こそと思われたがクロスバーに当たる。

26分 ロナウドのシュートはGK正面。実況アナウンサーの興味はロナウドのケチャップがいつ飛び出すかに絞られている。

28分 シモンがドーダと交代
29分 朝鮮民主主義共和国3人目の交代
31分 アウメイダがリエジソンと交代
これで両チームともに3人の交代枠を使い終えた。

32分 お役ご免となりベンチに戻ったアウメイダとデコがハイタッチ。
「あと2、3点いけたんじゃないか」
とでも言っているのだろうか。デコは茶目っ気たっぷりにアウメイダをからかっている。

雨降って地固まったのかはわからないが、どこかの国のように雨降って土砂災害にならずに済んでよかった。

36分 DFのクリアミスをリエジソンが奪いゴール。
GKとポストの間、小さいすきまに正確なシュート。頼もしい。

43分 大爆笑の瞬間が訪れる。
ロナウドが背中でトラップする曲芸ゴール。
本人苦笑い、お茶の間大笑い。
両チーム44年前の対戦で 0-3 の劣勢から4ゴールをあげたエウゼビオさんが観客席でサムアップ。

44分 チアゴがヘッドで決めて7点め

2戦を終わり、決勝トーナメント進出はほぼ手中にした。
次はようやく実現したブラジルとの黄金カード。
デコが代表入りして以来、親善試合では対戦しているが、W杯では初対戦。
デコファンがずっと楽しみにしていた母国との対戦。

ケイロス監督
どうかデコを使ってください!



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