W杯まで2週間「チームはもっとよくなる」
6月1日
親善試合 ポルトガル3-1カメルーン ポルトガル開催
ホームのポルトガルは白いセカンドユニフォームを着ている。
遠路お運びいただいたカメルーンチームに敬意を表して、1stユニフォーム着用権を譲ったのか。
それよりも、現実的な理由はセカンドの白を売ることか。
ポルトガルはW杯本戦グループリーグ3試合のうち、2試合がホーム扱い。初戦だけがアウェイ扱いだが、コートジボワールのユニフォーム色とかぶらないため 1stを着る可能性がある。
2006年大会ではアウェイ扱いの試合も1stを着たため、セカンドの「黒」を着る機会は一度もなかった。そもそも 1stと同じ濃色をセカンドにしたことが誤りだったのだが。
恐らく「黒」は大量に売れ残ったのだろう。
本当の理由は風の中だが、2010年のニューモデル発表後、ポルトガルは「白」を着続けている。
髪を短く切ったデコが登場する。
胸のナンバーは、予選終盤につけていた10番ではなく20番。
この日はW杯出場選手登録締め切り日。
恐らく、今日着ている背番号がそのまま本戦の登録番号。
10番は後半から途中出場した FW ダニーがつけていた。
前回2006年W杯でも、デコは直前まで10番をつけていたのに、本戦では20番。
10番をつけたのは ウーゴ・ヴィアナだった。
ブラジル人のデコは、ポルトガルから見れば外国人。
W杯本戦での10番はポルトガル人がつけるという不文律があるのならば、せめてもっと有望な選手につけてもらいたい。
2006年に10番をつけたウーゴ・ヴィアナは 2010年W杯には招集されていない。
2008年ユーロで10番をつけたモウチーニョも選から漏れている。
この日、積極的にペナルティエリアに侵入して2ゴールをあげたメイレレス。
今回のW杯でいえば、16番をつけるメイレレスこそが10番にふさわしい。
「W杯に出ない」とくだを巻いていたカメルーンのFWエトーはキャプテンマークをつけて出場。
審判への抗議で警告を受けた直後、5番ドゥーダへの危険なタックルで2度目の警告を受けて退場。
カメルーンの偉いOBが「エトーはまだ何も成し遂げていない」というのは正しい。
事実、その通りだ。
エトーが主力となってから一度も主要大会で好成績を収めていない。
それをふまえたうえで、2010年W杯では頼むぞエトー!
という励ましだと受け取ればよいのだ。
南アフリカ大会のポスターに起用されたエトーだが、相変わらず目線が低く、本戦でも期待できない。
かつて大分にやってきたエトーを擁するカメルーンに日本は楽勝した。
その再現はたやすく見える。
カメルーンを押さえて、グループ3位になるかも知れない。
日本代表ファンにとってはありがたいことだ。
しかし、この退場により急遽あつらえられた国内壮行試合(紅白戦)で、エトーが偉いOBと握手でもすれば、日本の勝ち目は薄くなる。
後半36分、ナニが絶妙のループシュートを決めて3点め。
ロナウドは周囲を活かす動きで好機を作っており、本戦での活躍を予感させた。
デコはフル出場。
パスカット
決定的なカウンターとなりうるロングボール
ゴール前へのスルーパス
ワンタッチでのボールはたき
どれをとってもデコは錆びていない。
W杯での活躍
そしてその先のシーズンにも光が見えた。
出場機会さえあれば、まだまだデコはデコのままだ。
デコ試合後の談話
「W杯初戦まであと2週間ある。チームはもっと良くなるだろう」
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