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2010年7月13日 (火)

2010年7月13日、WindowsXP SP2のサポートが終了する。

2010年7月13日、WindowsXP SP2のサポートが終了する。

WindowsXP は、Windows2000の後継、Windows Vistaの前バージョンのOS。
2001年11月16日に発売された。
XPという名前は eXPerience に由来する。

システムファイルが誤って削除された場合、自動復旧する機能が付いた。
再起動したとき、自動的にCHKDSKが起動してファイルを修復する。

発売当時、その新機能を訴求するテレビCMが流された。
CMには複数のタレントが起用され、その中に佐野元春がいた。

異常終了に 「ちっ」と舌打ちする元春。
彼は既に「TDKカセット」「トヨタカルディナ」でCMに出演しており、彼がテレビスポットで映っていることに違和感はなかったが、マックユーザーの元春がWindowsのCMに出たことに驚いた。

HOMEとProfessionalの2種類がある。
家電店に売っているパソコンには HOME 、企業向けには Pro がプレインストールされていた。

HOMEには複数ユーザーやLANで使用するときのセキュリティがほとんどない。
Windows2000のように複数ユーザーで使いたい場合、LANで使う場合、すなわち企業では Professionalを選ぶ必要があった。
2000年台にはいって、一気にインターネットが普及したこともあり、やがて HOME は隅に追いやられ、出版される解説書や 情報ウェブページは Pro の解説が多くなる。

ただ、両者はコントロールパネルのメニュー構成が大きく違う。
Pro用に書かれた解説を見ても、ど素人の HOME ユーザーは戸惑うばかりだった。

パソコン普及は 1995年暮れに出た Windows95 に始まる。
Windows98、Me、Windows2000までは、Windows95 からのアップグレードができたが、WindowsXP では初めて Windows95からのアップグレードができなくなった。

不正コピー対策がとられたのもWindowsXP から。
インストールの際、ライセンス認証ウィザードでマイクロソフトの認証を受けないと使えない。
不正コピーがあった場合、マイクロソフト側が容易に発見できるしくみ。
認証を行わない場合50日間は起動できるが、それ以降は機能制限され事実上使えない。

Windows98 はインターネット黎明期に立ち会ったOS。
WindowsXP はインターネット普及期に立ち会ったOS。
ネット上には、さまざまな攻撃が登場し始める。
マイクロソフトは それに対して、Service Pack という追加ソフトを無償配布することで、対処し始めた。

2008年4月、Windows XP最後のサービスパックとなるWindows XP Service Pack 3 (SP3)の配布が始まった。
Windows XP Service Pack 2 で、安定した環境を享受していた企業は、ここでえらい目に遭う。
ユーザーが SP3 を入れた途端、
使用しているアプリケーションが動かない
USB機器が動かない
結局、ユーザーに対して、SP3をインストールしないよう お触れを出すことになった。

2007年 WindowsVISTA
2010年 Windows7

すでに、2世代あとの後継者が出ており、マイクロソフトは WindowsXP に幕を引こうとしている。

WindowsXP の販売は、2008年6月30日までで終了。
保守期間は2009年4月14日まで (有償延長で2014年4月8日まで)
2010年7月13日、Windows XP Service Pack 2 サポート終了

有償延長した企業は、あと4年弱 WindowsXP のサポートが受けられる。
だが、これまで禁止してきたSP2を 解禁しなければならない。
自社システム環境に存在する、あらゆるアプリケーションで SP3 が動くかを検証したうえで、ユーザーに SP3 のインストールを促す。

ところが、このインストールが一筋縄ではいかない。
順調に終わるパソコンでは20分ほどで完了する。
しかし、パソコンによっては "クリーンアップを実行しています"の段階に入ってから、数日かかることがあった。

Service Pack 2のサポート終了日と同日、Windows2000 のサポートも終了した。



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