やっぱり夏は走るもんじゃない
第1回湘南国際マラソン
第3関門は31.3kmを4時間3分以内に通過しなければならない。
30kmのエイドを出るとすぐ折り返しの湘南大橋。
31kmの看板を過ぎて時計を見ると、制限時間まであと2分を切っている。
この時はまだGPSを持っていないので、自分が 1kmあたりどれくらいのペースで走っているかがわからない。
素人ほどGPSが必要なのである。
ずいぶん長い300mを走った先には閉鎖済みの関門があった。
手元の時計では制限時間を3分過ぎていた。
300mを5分かかったことになる。
1kmに換算すると16分超。
いくら31km走ってきた後とは言え、関門通過に向けて全速力で走っているのに 16分/kmはあり得ない。
31kmの看板位置か、関門の設置場所が31.3kmよりももっと先だったか、いずれかが疑わしかったが、GPSもなく確認する術はなかった。
それにしてもガス橋のラスト200mも長い。
いったいどれだけ走ったのかと思った頃、ようやく本部テントが見えてきた。
コース左側に狭く区画された「ゴール」塔へ進む。
帰宅してからGPSデータを確認すると、スタートからゴールまでは 8.28kmを表示していた。
ここは、オーバーランのしようがない、ほぼ直線の折り返しコース。
実際の距離は8kmより200m以上長い。
8km競技ゆえ、公認コースというわけでもないし、なにせ「健康マラソン」なので少々のことは誤差の範囲ということだ。
スタート前に「飲物を冷やしておきますから楽しみにしていてください」という、遠足気分な案内があった飲物を受け取る。
ペットボトルのスポーツドリンクと缶入りサイダー。
2本くれるのは、マラソンでは経験がない。
それにしてもなぜ、サイダー・・
計画通り、帽子で顔を覆い草むらに大の字になる。
暑かったです
やっぱり夏は走るもんじゃない
日記の原稿を考えている。
2行以上思い浮かばない。
この大会から絞り出せる言葉は、この2行に尽きている。
先日のEKIDENカーニバルといい、今日のガス橋といい、ファンラン大会はぐっと年齢層が低い。
マラソンよりも20歳は若いと推察する。
いろいろなスポーツをやっている人たちが仲間で参加しているようだ。
11:00には「女子」「男子50歳以上」がスタート
男女でやってきた若者チームは
女子「(男子と)一緒に走っちゃダメかなぁ」
男子「待ってなきゃなんないし」
とぶーぶーいっている。
走路が狭いこともあり、一緒に走るのが嫌な人もいるということだろうか。そこのところは、よくわからない。
本部テントでは記録証のプリントサービスが始まっている。
記録は号砲からゴールまでのデータだけ。スタートラインを通過してからのネットタイムではなかった。
「うゎ、おそ」
「げ、はえぇ。やっぱり隠れて練習してたな?」
見せあいっこしたり、ハイタッチしたり、若者は「元気なスイッチ」が入っている。
そんな若者に負けないよう、ローソンで Pontaカードを使い、がんばったご褒美に九州名物「白くま」を買い求めたのだった。走った後はアイスに限る。
帰宅すると、ナカタさんから写真が届いていた。
「ガス橋の折り返しのところで見ていました。
来ないなぁと思ったら突然現れたので、シャッター押すのに必死で、声援せずにスミマセン」
一眼レフでリアルに撮れている、へろへろの写真のお礼にこう書き添えた。 気温12度で走った長野の42kmよりも、
気温25度で走ったガス橋の8kmのほうがきつかったです。
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