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2010年7月 8日 (木)

山本昌邦のウルグアイ講座

7月3日
ベスト8
アルゼンチン 0-4 ドイツ

アルゼンチンの試合を見ていて不思議なのは、DFとFWの要になる選手を置いていないことだ。
スペイン戦におけるポルトガルのロナウドと同様、ボールを前戦へ運ぶのは、球が来なくて、仕方なく下がってきたFWのメッシ。
ただし、彼はゲームメーカーではないので広範囲を俯瞰した球捌きは望めない。

7月3日
ベスト8
パラグアイ 0-1 スペイン

この試合でも誤審が1つ出た。

前半41分
パラグアイのアエドバルデスがエリア内でボールを受けゴール。
これがオフサイドの判定。
リプレイで見たところ スペインのDFが残っておりオフサイドではない。
パラグアイは先制点を取り消されてしまった。

後半12分にはピケがフリーでシュート態勢に入っていたカルドソを引きずり倒しPK。
これをカシージャスが止めて、スペインはまたも先制点を防いだ。
このPKといい、スペインが蹴ったPKの仕切り直しといい、審判はルールを遵守して運用していたので、前半に起きた1つの誤審が悔やまれる。

ポルトガル戦では、オフサイド見落としで先制点。
パラグアイ戦では、オフサイドに仕立てて先制点の取り消し。
いずれも不労所得を得たのは「無敵艦隊」と呼ばれるチーム。

16世紀、威容を誇りながら実は無力であるスペイン艦隊を皮肉って命名された「無敵艦隊」というニックネーム。
だがメディアは、本当に"無敵"という意味で使っている。
決勝まで6試合のユーロでは確かに無敵だったが、決勝まで7試合を戦うW杯でも無敵となれるだろうか。

7月6日
ベスト4
オランダ 3-2 ウルグアイ

大音響のブブゼラがうるさくて、いやになる今大会。
その中でも最も、テレビの音声を消して聞くに値するのがこの試合だった。

「山本昌邦のウルグアイ講座」
オランダを卑下したかと思うと、刀を返さずにウルグアイを礼賛。
90分間 始めから終わりまで、ほめちぎり続ける。


山本昌邦は 次の試合でもウルグアイ講座を開講していた。NHKには「もっと山本さんのウルグアイ賛歌がききたい!」という視聴者の意見が多数寄せられたのか、この試合は途切れることなく、ウルグアイの礼賛が続いた。

ユーロ2008でドイツの肩を持ち続け、バラックが相手DFを手で突き飛ばしてゴールをあげると「まぁちょっとね」とご機嫌だった奥寺康彦を思い出した。

山本昌邦はオランダが勝ち越し点をあげると「(オフサイドであり)あとで研究の対象になる」誤審だと言い出す始末。オランダが3-1とリードすると、糸が切れたように、しどろもどろになったところは、2008年ドイツが負けた途端、放送中に黙り込んでしまった奥寺康彦とそっくりだった。

いずれにせよ、一方のチームを熱狂的にサポートする解説は副音声でやった方がよい。
NHKのホームページによると、決勝戦の解説も山本昌邦。
視聴者は音声を他のメディアから調達するといった対策が必要かも知れない。スカパー!で見ている人がうらやましい。

W杯2010「山本昌邦のウルグアイ講座」につづく「モロッコ礼賛」(W杯2022記事)

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