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2010年9月28日 (火)

100系リペイントとリリペイント

下がり始めた気温
遠くに臨む緑の山々
時おり吹いてくる爽やかな風
準備を重ねた旅が、意図した通りに全車種乗り継ぎという目標を達成して終えようとしている。
ゆったりと流れる自由な時間
博多で待つ美味しいたべもの
懐かしい山口の空

この時、この旅最高に幸せな瞬間を感じていた。

上り11番ホームには、キヨスクとうどんそば屋があるが、こちら側にあるのは飲料の自販機のみ。
車内でワゴン販売が来たら喉を潤したい。

113

これから乗るこだま747号は、13:51岡山始発のダイヤ
16:19 新山口発
以前は100系4両編成を使っていたが、6月30日から100系6両編成に変わった。
指定席は4号車のみ。
すべての車両が2+2列シート

この旅、最後の楽しみは100系の「色」

1985年、東海道・山陽新幹線の運用についた100系は白地に青ラインだった。

2002年8月6日、編成番号K54が、グレー地にダークグレー/フレッシュグリーン・ラインにリペイントされた。
以後、2004年にかけてJR西日本が保有するすべての100系(K編成、P編成)がリペイントされた。

そして 2010年7月下旬
残存していたK編成 9編成のうち K53が、オリジナルカラーの白×青にリリペイントされた。

新幹線のリリペイントはこれが2度め。
2008年4月~6月、0系が山陽新幹線からの引退に向けて、全営業車両(3編成)をクリーム色10号×青20号のオリジナル・カラーに戻した。
リペイントされていたグレー×フレッシュグリーンの0系は、これ以前に姿を消していた。

今回リリペイントされない100系は、100系引退日までグレー×フレッシュグリーンのまま走り続ける。

営業で長く使われているモノを塗り直すのがリペイント。
だが、リペイントしたカラーリングが、オリジナルよりも高い評価を得ることはない。
誰もがオリジナルカラーにこそ、郷愁を感じているからだ。

リリペイントは引退に際して行われる。
ファンの郷愁を誘うためだ。
リリペイントされるということは、そのモノがいかに長く愛用され、かつ親しまれているかの象徴である。

さて、今日は果たしてどちらのカラーが来るか。
P編成(4両連結・岡山以西専用~4両編成電車に新大阪駅のATCが対応していないため、4両編成車は新大阪に乗り入れることができない)のダイヤならば、100%リペイント車がくる。
これから乗る100系はK編成(6両連結)

2010年8月に K54がリリペイントされ、その後1編成、合わせて3編成がリリペイントされるのだが、この時点で確認できていたのは K54のみ。
リリペイントが来る確率は 9分の1。

114_1615

16:15
速達電車の追い越し待ちのため、出発の4分前に100系が入線。
西日を受けて判別しづらいが、その車体の暗さから、期待していたリリペイント車ではないことがわかった。

115_k52

編成番号を確認してから、早足で4号車まで歩く。
車窓の写真を撮りたいので、とっておいた指定席。
4号車4-D
300系以降は飛行機のように1列1窓だが、100系の窓は横幅が広い。
4列は前に向けて視界が開けていてGood!

16:18
発車1分前、車内放送がはいる。
「当列車には車内販売はありません」
先に言って欲しかった。
そう言われると、喉の渇きが一段と増した。
一滴の水も飲まず、西日を受けたこの席で博多まで1時間3分。
脱水症状を起こすのではないか・・
ホームにあった自販機を思い出した。
だが、もう間に合わない。

結局、この旅ではパーサーに
「あ、コーヒーは要ります」を言えずじまい。
いつか、きっと言ってやる。

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「新幹線・全部乗る旅」 旅日記は不定期で連載中です。
目次ページはこちらです。
100系 300系 500系 700系 レールスター N700系に一日ですべて乗る品川-博多の旅日記


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