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2010年9月 3日 (金)

坂角ゆかりと外郎ではないないろをゲット

新横浜を出て 1時間24分。
8:13
名古屋定刻到着

 

すみません、この列車の編成番号って何番ですか?
ホームに降りると、ちょうど車掌室の窓から、車掌が顔を出していたので尋ねる。

 

「え?編成? あぁえ~っと、これ何番? ・・・ Z20!Z20!」
奥にいたもう一人の車掌に尋ねて答えてくれた。
めんどうくさい世の中になったもんだと思っているだろう。
あとで気づいたのだが、車掌室の窓に編成番号が書いてあるので、それを読めばよかった。

034 Z20です。

ヘッドライト(=標識灯)は白色HID。
テールライト(=尾灯)はLED。赤いフィルターをかけて赤色にする。
新幹線のヘッドライトは600m、テールライトは200m先から視認できる仕様が求められている。
HIDはN700系以降で採用されている High Intensity Discharge lamp (高輝度放電ランプ)
一番古い0系では、終点で運転席のキーを抜くと、ライトの前に赤いカバーがかかり、テールライトに変わる仕様だった。

「改札機を通してはいけない」と品川駅で言われたので、端っこの駅員がいる列へ進む。
「乗車券」「品川-新横浜 特定特急券」「新横浜-名古屋 特急券」の3枚を呈示。
言うつもりはなかったのについ、これとこれ 記念に欲しいんですけど・・と言ってしまった。
ハンコが打たれて、3枚の券が再び手元に戻る。
いつもこうして、新たなこだわりが生まれ、モノがたまっていく。

 

名古屋-新大阪の 700系ダイヤを一本早めるために、足早に改札を出る。
みどりの窓口はどこですか?
改札のそばにいた駅員にきいてみる。
「みどりの窓口は名前変わりまして、今はJR全線きっぷうりばです。ちなみに目の前です」

 

ことばの定義にこだわるご同輩だったようで、一つ知識が増えて嬉しかった。
ことばにこだわらないお客さんだったら、怒り出すのではないだろうか。

 

JR東海は「JR全線きっぷうりば」という名前に変えている。
それゆえに "みどりの窓口 名古屋駅" というキーワードで調べても、JR東海の情報は見つからない。
ちなみに、JR西日本、九州は依然として「みどりの窓口」という名前を使っている。

035

事前に調べておいた 前発 700系 は4便
9:05 のぞみ205
9:11 ひかり461
9:45 のぞみ207
10:05 のぞみ209

 

第一変更希望の 10:05発のぞみ209号で、まだ12号車のE席が空いていた。
高速道路 1000円の影響で前年比 2% 利用客が減ったといえども、新幹線の輸送能力はどえりゃーでかんわ。

 

「変更は一度しかできませんよ」
いいですよ。あ、そうそう、それって700系ですよね?
みどりの・・じゃなくて、JR全線きっぷうりばの係員は、壁に貼ってあったダイヤ表をみて「あぁ、700ですね」と回答をよこした。

 

9時30分までに駅へ戻ってくるとして、名古屋途中下車の散策時間はちょうど1時間。
10年ぶりに降りる名駅は、すっかり近代的になった。
ナゴヤ人は「なごやえき」とは決して言わず「めいえき」と呼ぶ。
「名古屋駅で待ち合わせて、お茶しようよ」
と言う時は「名駅でちゃーいこまい」である。

 

まず始めに母から頼まれた坂角「ゆかり」を確保。
「ゆかり」は 本格的なえびの風味、香ばしい歯触りがたまらない。
えびアレルギーなのに平然とゆかりを食べていると、えびアレルギーを怪しまれる。
それくらい、エビの味がしっかりする。それは、かっぱえびせんの比ではない。
もしも、松島や知床の遊覧船でかっぱえびせんではなく「ゆかり」をかざそうものなら、興奮したかもめ達の襲撃に遭うだろう。

 

名古屋といえば名物は「赤福」だと思っている人もいるが、名古屋に赴任してすぐの頃こんなことがあった。
その日は、近鉄に乗って伊勢市にある得意先への初訪問。
名古屋駅のキヨスクにずらりと並ぶ「赤福」をみて、名古屋名物に違いないと土産に持った。
「名古屋のお土産です」と得意げに渡したら
「あんた、アホか」
と言われてしまった。とてもいい勉強になった。

 

午後に新山口で「外郎」を買うことにしている。
「山口」対「名古屋」外郎対決を実現させるために「大須ないろ」を購入。
ういろうだがないろというのが、ややこしいでかんわ。
大須ういろうには「ういろ」「ないろ」がある。
ういろは「しろ」「さくら」「抹茶」
そして、いわゆる外郎然とした小豆は「ないろ」なのである。

 

どうも釈然としないので、地下街にある店で
どうしてこし餡がないろなんですか?と尋ねると
「うちではこし餡はあがりという名前で出しています。大須ういろうさんはこし餡をないろと言っておられますね」
看板を見上げると、青柳ういろうの店だった。

36_yukari

名古屋市市制100周年記念モニュメント。
これが、そういうものだということは、住んでいる間は知らなかった。
100周年にちなみアルミ製パイプが100本、21世紀にちなみ高さは21m。
名前は「飛翔」
かさが張ることが大好きな名古屋ならではだがね。

「ナナちゃん人形」は名古屋駅そば名鉄セブン前の歩道にそびえ立つ巨大なマネキン人形。
名駅で「ナナちゃん人形はどこですか?」と尋ねて、答えられないナゴヤ人はいない。
と大見得を切ったところで、さっそく聞いてみましょう。
「私、地元じゃないの~」と言われないよう、掃除をしていたおばさんに決めた。

「新幹線・全部乗る旅」 旅日記は不定期で連載中です。
目次ページはこちらです。
100系 300系 500系 700系 レールスター N700系に一日ですべて乗る品川-博多の旅日記


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コメント

お菓子の名前でしたか…。タイトルから勝手に地方議員の記事かと思ってしまいました…。佐藤ゆかりから連想したのかな(__)

投稿: しろ | 2010年9月 4日 (土) 00時23分

あぁなるほど、そっちにひっかかるのかぁ
勉強になるなぁ ^^;)

投稿: moto | 2010年9月 4日 (土) 01時05分

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