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2010年9月11日 (土)

世界初 アーケード商店街を走る「佐世保ハウステンボスマラソン」

「佐世保ハウステンボスマラソン」は10km地点を通過している。
入場無料の海上自衛隊佐世保史料館を左手にみて、国際通り右側車線を封鎖して進む。

そして、このコース2大目玉のひとつ。
サンプラザ~四か町アーケードへ入る。
ここは日本一の直線アーケード街。
佐世保市民にとって、買い物といえばここ。

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ここは歩行者専用の買い物通り。
商店の売り上げに配慮してロープを張って中央にコースをつくり、両側は買い物客が通れるようにする。
アーケード内を走るマラソンは恐らく世界初。

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そして、このマラソンを日本一の観光マラソンにするための仕掛けがここにある。
両脇にはたくさんの店舗が並ぶ。
それぞれのお店に「私設エイド」を出してもらうのだ。

玉屋のサンドイッチ

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白十字パーラーのぽると

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カワシモスポーツは、テーピングサービス

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ちょいとコースを外れているが、蜂の家のシュークリーム
レストラン「門」のレモンステーキ

食えるかっ
というつっこみが聞こえて来そうだが、なんだって小さくすれば食べられる。

商店街が私設エイドを出すマラソンは世界中、どこを探してもない。
実現すれば、観光立県、長崎県の面目躍如となるだろう。

かつて、よその県で「マラソンの日、店の売上が落ちた」という理由で、地元の商店街から閉め出されて、コースを変更したマラソン大会があった。

賛成か、反対か。
話題を呼び、メディアが取り上げ、人が集まる。
潤う業者もあれば、お金が落ちない業種もあるかも知れない。
こればかりは、やってみて検証しないとわからないのだ。

徳島県は、かつて「マラソン非開催県」の一つだったが、2008年よりマラソン大会が始まった。
第一回「とくしまマラソン」後、徳島経済研究所が次のような数字を発表している。
■経済効果:2億5,300万円
■県と徳島市の支出合計:4,400万円

四か町を抜けて国道に戻る。

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しばらくいくと、右手に「アルカス佐世保」
その先が JRで日本最西端の駅「佐世保駅」

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平坦なのは、ここまでで、ここから先ゴールまでは、ほとんどがアップダウンコースとなる。

長崎、佐世保は坂が多いことがマラソン開催のネックとされてきた。ところが、佐世保はとてもマラソンに向いているのだ。それは、道路の広さにある。ほとんどの幹線道路が片側2~3車線。マラソンのために封鎖するのは片側だけで済む。確かにその分、多少の渋滞はあるだろうが、佐世保の日曜の交通量からみて、致命的と言うことはまったくない。

なだらかに上りながら日宇に向かう。
やがて、左手にはとみた産婦人科の向こうに「ジャパネットたかた」の本社がみえてくる。

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国道を左折して「ジャパネットたかた」の正門前を通るルートも試してみたが、そこから先、国道に復帰する道が細すぎて断念した。

右手にイオン
左手にJR大塔駅が見えたところで、コースは右折。

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しばらくして左折。
西九州自動車道方面へ。自動車道には乗らず大塔公園前の信号から一般道へ上がる。

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江上の信号を右折

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ここから、西海エリアに入っていく。
このあたりはハウステンボスのすぐ近くだが、ハウステンボスは視界に入らない。見えないことが、ランナーにとっては救いになるのだ。
コースは一旦、西海橋まで足を伸ばし、折り返してハウステンボスで終わる。

ここからしばらくは沿道にほとんど住宅がない。
ハウステンボス~西海エリア全般に言えることだが、住宅がさほど多くないので、いかにして応援をかり出すかが課題になる。
これについては岐阜県の「いびがわマラソン」がいいお手本だ。

このマラソンでは、地元の小学生が総出で応援してくれる。
授業としてだ。
そして、平日が振替で休みとなる。
小さい子供たちの応援は実に力になり、険しい山岳コースながら、根強いリピーターがいる大会だ。

江上を右折してから先、このあたりはアップダウンがきつい。
クルマで走っていてそう思うのだ。
レース後半に自分の足で走ることを思うと、額に汗が出た。恐らく眼下に広がる海をのぞき込む余裕はないだろう。

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道が左にカーブすると突然、視界が開けて針尾送信所の電波塔が眼前に広がった。

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今回、写真を撮りながら走ってみて、ここが一番の絶景ポイントだった。
きっと、多くのランナーがここでカメラを取り出して記念写真を撮ることだろう。

このあたりは片側一車線の狭い道。
マラソンを開催するには、両側を通行止めにする必要がある。
救急車など、地域の緊急輸送路の確保。
営業が難しくなるドライブイン等商店の協力。
この2つの課題が鍵になる。

道が広い佐世保中心部には課題がないが、西海エリアには課題が残る。

つづき(最終回)

*この記事はしらべるが提唱する「佐世保ハウステンボスマラソン」案を文章化したものです。

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