おいでませ外郎と豆子郎が美味しい山口へ
新山口の駅はこの旅でもっとも印象に残る場所となった。
ここは、以前は「小郡」という名前だった。
のぞみが停まる山口県の主要駅。
1時間に1本はのぞみが停車する。
1975年3月10日、新幹線が博多に延伸した日に開業。
以前からJR在来線「小郡」駅だった場所に併設したので、慣例に倣い新幹線駅も「小郡」と命名。
2003年10月1日、のぞみ停車駅となった際、在来線駅も含めて「新山口」に改称した。
この駅に停車する新幹線車両は5種類。
100系こだま 4両編成・6両編成
300系こだま 16両編成
500系こだま 8両編成
レールスターひかり こだま 8両編成
N700系のぞみ 16両編成
2012年に運用に就く「さくら」「みずほ」が停車するかはまだわからない。
15:36
定刻でN700系のぞみが下ってきた。
線路をスイッチして停車線へ入ってくる。
アングルの取り方が悪いのか、レンズがしょぼいのか撮り鉄ポイント「特A」に見合う写真になっていない。
のぞみが出発すると、案内板は自分が乗るこだま747号に切り替わった。
もう30分しかない。
楽しい時間はなんと、早く過ぎることか。
15:56
上りホームに500系こだまがやってきて、そして出て行った。
今、君が東京に現れたならば、その姿を見ただけで町中が大騒ぎ。
その大スターが、ここでは三枚目の脇役を好演している。
おっとこうはしていられない。
外郎と豆子郎をゲットに行かなければ。
階段を下りて2階コンコースへ。
ここでは名物駅弁「ちぐまや弁当」「ふく寿司弁当」を売っている。
売店に、外郎と豆子郎を探すのだが見つからない。
改札を出て1階に下りる。
豆子郎は外郎に小豆が入っている山口県の銘菓。
豆子郎という和菓子屋が作ったから豆子郎なのだが、今では類似品が出回っている。
本物は目立たぬ不便な場所にあった。
生ものなので、実家の家族が食べるだけの本数を買う。
山口で暮らした時期が長かったので、皆がこの土産を楽しみにしている。
つづいて、御堀堂。
こちらは山口における外郎の本家本元。
今日買った外郎は、名古屋で買ってきた「ないろ」との外郎対決に出場することが決まっている。
その模様は後日、紹介したい。
写真を一枚撮らせていただいていいですか?
断りを言ってからレンズをのぞきこむと、もう働いてますっという絵を作ってくれていた。
山間の駅は、少し汗ばむ程度の暑さ。時々心地よい風が吹き抜けていく。
16:12
最後の特急券を改札機に通し、ホームに戻ると
静寂を切り裂いて、N700系がやってきた。
右にカーブした本線(通過線)は、やや右側にカントがついている。
そこをカーブでも270km/hで走るN700系が駆け抜けていく。
ホームから間近に見るフルスピードの新幹線は、まさに暴力的。
とても素人の技術では、その姿をぴたりとフレームに入れることはできなかった。
はぇぇっ
はぇぇっ
一日中、このホームに居ることができたら、一日中独り言い続けているだろう。
いよいよ、この旅のラストランナー
100系の登場。
1985年に運行に就いてから今年で25年。
東海道・山陽新幹線では唯一、2階建て車両があったのが100系。
1989年に登場した「グランドひかり」には、二階建て車両が4両もつながれていた。
2010年現在、東海道・山陽新幹線には二階建て車両はない。
編成番号
K:100系6連
P:100系4連
現在、100系はいずれもJR西日本保有
2003年9月16日、ひかり309号 8:30東京発大阪行きを最後に、東海道新幹線から引退。
2012年には、山陽からもすべての運用をはずれ、廃車となる見通し。
走る100系を見られるのも、残すところあと1年半。
「新幹線・全部乗る旅」 旅日記は不定期で連載中です。
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→100系 300系 500系 700系 レールスター N700系に一日ですべて乗る品川-博多の旅日記
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