ポルトガルの黒いユニフォームがお蔵入りしたした理由
ポルトガルは2006W杯で 7試合を戦った。
そのうちアンゴラ戦、イングランド戦、ドイツ戦の3試合がアウェー扱いだったが、いずれもファースト・ユニフォームを着用している。
本来ならば、アウェー戦はセカンドユニフォームを着るところだが、用意されていたセカンドの「黒」がFIFAからの要請でお蔵入りしたのである。
【 時系列の記録 】
2006年
3月1日
親善試合サウジアラビア戦で2006年仕様ファースト・ユニフォームが初めて使用された。デコは20番をつけた。
この時のマーキングは破線だったが、後に変更されている。
恐らくFIFAから改善要請があったものと思われる。
他国のユニフォームで崩したフォントがあったが、それはお咎め無し。
フォントは多少崩してもよいが、破線は見づらいからNGということのようだ。
4月
正規輸入代理店がデコのマーキングは10番をつけて売り始める。
本大会では変更になる可能性があると明記されていた。
フジテレビすぽるとで「デコの背番号が10番に決まった」と紹介。
この頃は、デコのユニフォーム・ナンバーがニュースで語られていたのである。
5月13日
ナイキより「本大会では書体が変更になる」とリリースが出る。
5月18日
ユニフォームナンバー発表。デコは20番。
2004ユーロでルイ・コスタがつけた後、欠番となっていた10番をウーゴ・ヴィアナがつける。
5月24日
メーカーより新情報がリリースされる。
ファースト(臙脂色)とセカンド(黒)の濃淡が近いため第三のユニフォームを用意するようFIFAからポルトガル代表に要請があった。
ポルトガルは「白」を用意する見通し。
これによりセカンド(黒)をゲームで着用する可能性がなくなった。
相手国のファースト・ユニフォームが淡色の場合「黒」を着用してもよさそうだが、その場合は濃色の1stが使用される見通し。
書体は、6月上旬に新書体が発売される。書体は4月以降暫定販売されてきたものと、本大会で使用するもの2つが存在することになった。
6月3日
本大会前最後の親善試合ルクセンブルク戦 セカンド・ユニフォーム「黒」を着用。
6月11日
アウェー扱いゲーム アンゴラ戦
ホーム扱いのアンゴラがセカンド・ユニフォーム「白」を着て、アウェー扱いのポルトガルがファースト・ユニフォームの「ワインレッド」を着用。
新書体はマークの切れ目がなくなり実線となった。
6月17日
ホーム扱いゲーム イラン戦 ファースト・ユニフォームを着用。
6月18日現在
依然として本大会で使う書体のマーキングは顧客に納品されていない。
他国のマーキングは本大会前から納品が始まったが、ポルトガルだけは直前に書体を変更したため、納品が遅れていた。
6月19日
実線新書体の販売が始まる。日本の顧客にマーキング付きのユニフォームが届いたのは2試合を消化した後だった。
そして、用意されたと思われるサードの「白」は一度もお披露目されず仕舞い。もちろん市販もされなかった。
| 固定リンク | 0