ゴマ鯖を 独りじめ
JR九州のウェブサイトで予約しておいた「みどり31号」の切符を発券する。
博多-佐世保は「2枚切符」で5,000円。
今回は繁忙期なのでさらに500円アップ。
往路と復路の乗車日が異なる場合、JR九州のウェブサイトは不親切だ。
予約開始日の1ヶ月前同日に往路は予約できるが、復路はまだ予約できない。
復路の予約開始日を迎えても、先に買った「2枚切符」ではインターネットでは予約ができない。
これは、システム製作の手抜きだ。
予約番号を入れて、復路も予約できるようになるとよい。
この場合、復路の予約は電話受付のみ。
インターネット列車予約案内センターへ電話する。
往路予約した際の予約番号、氏名を告げて、復路を予約する。
インターネット列車予約案内センター:092-477-8500 8:00~21:00
JR九州は、復路はインターネット予約できないことと、この電話番号をホームページに掲載していない。
システムで手を抜いたうえ、情報も開示しないとは、なかなかやるものだ。
旅の荷物をコインロッカーに入れて、福岡市営地下鉄に乗って天神へ出る。
ここの地下鉄は、車内の電気が暗い。
電気代を節約しているのだろうが、夜遅くになってもこの暗さだと、なんだか胸騒ぎがする。
福岡に帰ってくると、まっさきに行くのがビブレ地下の「ばん」
ばんが変わらずここにあって嬉しい。
コースターには「混ぜないでそのままお召し上がりください」と書いてある。
→「まぜないでお飲みください」
旅の手帖は、去年から使っている6穴のシステム手帖。
日々の暮らしで使っている「ほぼ日手帳」だと365日分を持ち歩かなければならないので、旅には向かない。
旅が近づくと、この赤い手帖を引っ張り出す。
事前に調べておいた電車の時刻、みどころ、地図などを印刷。
見開きの左側ページに切り貼りする。
右側のページは、旅の記録用に開けておく。
この手帖に書き込んだ言葉は、こうして旅日記にまとめる際、そのまま使う。
一例を挙げると、この数行上にある「ばんが変わらずここにあって嬉しい」は、コーヒーを一口飲んだところで書き留めた言葉。
ついつい、気の利いた言葉に書き換えそうになるが、過ぎし過去にリアリティを感じるには、このほうがいいと思う。
地上に出ると、雨がふってきた。傘を買うのはもったいないので、ソラリア、三越、大丸と店伝いにして、中洲に近づいていく。
大丸がすっかり新しくなっている。
この街に住んでいた頃の大丸は、家族連れで週末のおでかけを楽しむ、古き良きデパートだった。
だが、今は高級なファッション、ブランドに特化している。
福岡の高所得者層、そして、九州一帯のブランド志向な人々の財布を一手に預かろうというのだろう。
九州新幹線を巡り、電車の名前が悪いとか、イラストの絵が気に入らないと言って、いがみ合っている2つの県は、新幹線開通と同時に、地元の買い物客が一斉に博多に流れることくらい想像がつくだろう。
争う方向性が基本的にずれている。
約束の時間より30分早いのだが、雨も降っていることだし、早めに「鉄なべ」に入る。
後から1人来ますと告げて、カウンターに腰掛ける。
瓶ビールとゴマ鯖2つ、皮酢1つを注文。
「ゴマ鯖はお連れさんが来てからにしますか?」
やはり、つっこまれた。
いえ、僕が2つ食べます。
連れが来たら、また頼みますけど・・
年に一度の楽しみなので、この日だけは独り占めを堪忍しとくれやす。
「新幹線・全部乗る旅」 旅日記+は不定期で連載中です。
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→100系 300系 500系 700系 レールスター N700系に一日ですべて乗る品川-博多の旅日記
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コメント
長いことゴマ鯖食べてないなぁー…。魚が新鮮だから美味しいですよねぇ(^^)あー、食べたい。
投稿: しろ | 2010年10月14日 (木) 23時44分