ほぼ日手帳が必要だった理由
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ベストの手帳を考える 3
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6穴式システム手帳は、中央にリングが6つ、大きくせり出している。
向かって右側のページについては、あまり問題がない。
だが、左側のページに書こうとすると、右利きの人はペンがリングにひっかかってしまう。
リングのそばに字を書くためには、上・左・下からねじ込むようにペンを操ることになる。
リフィルを外せば書きやすくはなるが、それでは手帳の機動性がない。
左手でも字が書けるので、しばらくは左ページは左手で書いていたが、それも面倒になり、やがて使わなくなった。
ぱっと開けてさっと書ける!
これが紙の手帳の利点。
それに必要なことはなにか?
ぱっと開ける
それには、しおり紐。
できれば2本欲しい。
さっと書ける。
それには、手帳のそばにペンがあること。
そして、スペースが広くて「どこに書こうかな」と迷う時間が短くて済むことだ。
ぱたんと開く綴じだとなおよい。
2006年7月、日々のアイデアを書き留めるネタ帳の必要性を痛感していた。
半年後に応募する新人賞の構想、ネタを断片的かつ確実に記録する道具が必要だった。
思いついても書き留めなかったものは、数分後にもう思い出せない。
小説は無数のアイデアを部品として組み上げる作業。
思いついた端から忘れていては、話にならない。
そこで見つけたのは「ほぼ日手帳」
しおり紐は2本。
バタフライストッパーにいつでもペンが挿してある。
1日1ページなので、約束ごとに縛られずに一筆めの場所が決まる。
180度ぱたんと開く綴じ。
これぞ、理想の手帳ではないか。
しかし、即ゲットは躊躇した。
大半の手帳同様に、ほぼ日手帳は「1月始まり」
4月始まり版もあるが、公務員ではないのでそれには馴染めない。
すぐに買っても半年しか使えない。
カバー込みで3,000円超の出費になる。
半年分がもったいない・・・
2007年から買って使おう。
そう決めた4日後には「ほぼ日手帳2006」の注文確定ボタンをクリックする。
背に腹は代えられなかった。
2日後にはほぼ日手帳+ナイロンカバーの一式が届く。
電子的な手帳から20年ぶりの紙手帳"再入学"
to do 項目
朝起きて思ったこと
スケジュール
できごと
買ったもの
食べたもの
読書メモ
出来事への感想
誰かと話した記録
小説のネタ部品
欧州サッカーの試合内容
楽しくて楽しくて、毎日洪水のように文字を書いた。
これだけの文字量を捨てていたのか。
別にすべての文字が貴重なネタというわけでもないのに、白い紙を埋め尽くした読みづらい文字をみると、長きにわたって書き留められぬまま消えていったネタが、とても惜しく思われた。
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