おめでとう!須永英輝君
須永英輝は7年前に果たせなかった夢が叶い、巨人に入団した。
鳴かず飛ばずだったこの7年。
まさか、こんな僥倖が待ち受けているとは思ってもいなかっただろう。
須永英輝
【 すなが ひでき 】
プロ野球選手 浦和学院-日本ハム-巨人 投手 左投左打
1985年
10月28日、東京都足立区生まれ。
小3から野球を始め、浦学では1年秋から背番号1を背負う。
2002年
センバツで甲子園初出場。(ここから3季連続出場)
2003年
センバツ出場。智弁和歌山に敗れベスト8成らず。
10月、ドラフト会議を前に「巨人志望。他の球団に指名された場合は社会人入りする」と表明した。この頃はまだ、高校生、大学生に希望進路を発言する自由があった。
2003年のドラフト会議は「自由獲得枠」が導入された3年め。
「自由獲得枠」とは、1球団が2人まで自由競争で選手を獲得できるという制度。1993年のドラフト会議から「逆指名」制度が導入されて以来のルール変更。自由獲得枠は2004年で終了して、2005年からは「希望入団枠」制度に移行した。
自由獲得枠のルール
■ 高校生は除く。
■ 自由獲得枠を2つ使うと、指名は4巡以降からの参加。
■ 自由獲得枠を1つ使うと指名は2巡、4巡以降(3巡めの指名ができない)
■ 自由獲得枠を1つも使わない場合指名は1巡、3巡以降の指名ができる
■ 1巡めの指名をしたい場合、自由獲得枠は使えない。
この年の巨人は鳥谷敬、内海哲也の自由枠での獲得をめざしていた。
だが、9月に鳥谷に断られる。
そこで、巨人は高校生の須永か西村健太朗を獲るために、自由枠を1つ余してドラフト会議に臨んだ。
西村健太朗
【 にしむら けんたろう 】 広陵高-巨人 投手 右投右打
1985年
5月10日、広島県生まれ。
小4から野球を始める。
2002年
選抜甲子園大会出場。
夏の甲子園大会出場。
2003年
選抜甲子園大会優勝投手となる。
8月、夏の甲子園大会出場(4期連続)、2回戦で岩国(山口県)に敗れる。
11月、巨人指名が叶わぬ場合、社会人に進むことを他球団に伝える。
そして迎えた2003年11月19日、ドラフト会議。
2巡目は自由枠を余して権利を残している球団のうち、シーズン下位の球団から指名していく。
オリックス、ヤクルト、日本ハム、巨人・・という順番。
西村健太朗はヤクルト、須永英輝は日本ハムが指名するとスポーツ紙が報じている。
巨人を志望する二人の若者は、それぞれの場所で会議の進行を見守っていた。
(11月8日につづく)
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