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2010年11月 9日 (火)

高菜弁当と鳥栖で停まった特急「みどりハウステンボスかもめ号」

長かった旅(というより旅日記が)終わり、佐世保を後にする日が来た。
博多までは特急みどり号で行く。
以前は往復4,000円で乗れる高速バスを利用していたが、JRが割引切符(2枚切符で4,500円)を出してからはほとんど価格差がなくなった。

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旅のお供は「高菜べんとう」
「レモンステーキ弁当」「あごめし」と同じ松僖軒がつくっている。

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お盆の翌日、佐世保駅のホームは人であふれていた。

13:08 佐世保発 みどり16号
自由席車両の前には数珠つなぎの人の列。
端っこに立っている人は線路に落ちそう。

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この列車は 14:53に博多に着く。
佐世保から博多までの所要時間は 1時間45分。
博多に着いてから飛行機の出発までは1時間40分のマージンがとってある。
博多駅と空港でゆっくりと土産物を見て回るのが、九州で最後の楽しみだ。

通路側のこの席は、電話予約した際、最後の1席だった。車窓から新鳥栖駅を撮影したかったが、今日は諦めよう。
自由席に入りきれない乗客が、指定席の通路まで溢れている。
背もたれに寄りかかると、椅子のまくらをヨコに立っていた兄ちゃんが使っていて、はっとした。
そこに、早岐から連結する「ハウステンボス号」には空席があるという車内放送が入り、兄ちゃんは去っていき、ほっとした。

佐世保駅を出た「みどり」は早岐まで後ろ向きに走る。
そして早岐から進行方向を変え、今きた線路ではなく右にスイッチして有田に向かう。


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高菜が想像していたよりも脂っこい。
天ぷらの中身はカニカマ。こってりしている。
おかずは「あごめし」と共通のものが多い。特筆するものはない。
ごはんの味は、他の駅弁同様によくまとまっている。

「武雄温泉」から「佐賀」に行く途中、頭上に長崎自動車道が見える。
見上げると、渋滞でクルマが停まっていた。
鳥栖ICから武雄ICは片側2車線。交通量は極めて少なく、地元の軽自動車がびゅんびゅんと追い抜いていく。まさに高速な道路だ。
ここが混んでいるのは初めて見た。
高速無料化の影響なのか。
その点、電車は停まらないからいい。

「肥前山口」からは、長崎から来た「かもめ」を連結する。
これでこの列車は「特急みどりハウステンボスかもめ号」となった。

214kamome これが、ロボットみたいなかもめ号だっ

「佐賀」を過ぎると、空いている指定席は指定券がなくても利用できる。
「余計なことは、せんでほしかね」
これは指定席利用者、特に女性に不評だ。
せっかく隣りが空いていて、気兼ねなく博多までの旅を楽しんでいたところに、佐賀からの乗客が乗ってくる。しかも指定料金を払わずに。
いったいどういう神経で仕事をしていたら、こういうサービスが提供できるのか不思議だ。

佐賀を過ぎると九州新幹線「新鳥栖」駅の高架をくぐる。
駅舎の全容が現れて以来、ここを通るのは6度めだが、いまだにカメラに収めることができない。
「すみません、1分だけ席替わってください」と窓際のおいちゃんに言いたかった。

「鳥栖」を過ぎると、博多まではおよそ20分。
文庫本だけを残して、降りる準備にはいる。読みかけの「ハサミ男」は映画を見てから興味をもった。まだ半分残っており、飛行機で東京に着くまでに読み終わりそうにない。

日本の列車運行技術は世界一。ダイヤは滅多なことでは狂わない。今日もJRは定時運行。
14:53 定刻博多着 それを疑う者は誰もいない。

14:40
天井の電気が消えた。
それでも読書を続ける。外は十分に明るい。

つづいて空調が消え、その分静かになる。
「おや?」皆の頭上に?マークが浮かんだ時、電池が切れるように車体がどんよりと重くなったかと思うと音がぴたりとやむ。
エンジンが停止したのがわかった。
車体は惰性でしばらく前に進んだが、やがて、車窓の景色が静止画になった。

「新幹線・全部乗る旅」 旅日記+はもうすぐ連載を終えます。
目次ページはこちらです。
100系 300系 500系 700系 レールスター N700系に一日ですべて乗る品川-博多の旅日記


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