最初で最後の「リレーつばめ」 鳥栖まで一駅の旅
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"九州新幹線"を追っかけるばい 第13回
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視察の目的地「鳥栖」までは特急でひと駅。鹿児島方面行きの「つばめ」、長崎行き「かもめ」、ハウステンボス行き「ハウステンボス」、佐世保行き「みどり」いずれでもよいのだが、ちょうど乗り継ぎがよかった「リレーつばめ43号」に乗車する。
九州新幹線は、新八代から鹿児島中央区間だけが部分開通している。博多から新八代までを走り、新幹線の「つばめ」にリレーするから「リレーつばめ」。2011年3月に九州新幹線が全線開通すると、鹿児島本線の特急は廃止される。
リレーつばめの役割を終える787系電車は、その後は日豊線に使用するとJR九州が10月20日に発表していた。
現在、日豊線には別府―宮崎空港などの「にちりん」、宮崎―鹿児島中央の「きりしま」が走っている。
787系は1992年に登場して18年。
最高時速はJR特急としては速いほうに属する130km/h。
この日は博多~佐世保間の往復切符を持っていたが、途中下車不可のため使えない。博多から鳥栖までの乗車券540円+自由席特急券600円を買い求めて乗車。
一部の列車を除くつばめ、かもめ、みどり、ハウステンボスには車内販売がない。乗車したのはその"一部"のつばめ。座席には車内販売メニューが置いてある。ワゴン販売のメニューが座席に置いてあるのは初めて見た。
いかに魅力あるワゴンをつくるかが、車内販売員(JR東海ではパーサー、JR東日本ではアテンダントと呼ぶ)の腕の見せ所。これから新幹線が始まれば、"車内販売なし"とはいかない。JR九州のスタッフには、メニューに頼らない販売力をこれから磨くことになる。
博多を出て鹿児島本線を南下。さっき博多南線で昇ってきた逆方向。博多を出るとすぐ、竹下の駅を通過。右手には無数の待避線が広がる。
博多を出て10分過ぎ。九州自動車道の基山PAを過ぎると、右手に基山が見える。
ワゴン販売がやってきた。廊下を隔てた客が弁当を買うために呼び止めてくれたので、目を皿のようにしてワゴンを観察。発売されたばかりの「N700系S1編成ホチキス」 900円 が乗っている。JR西日本の子会社、ジェイアール西日本商事が発売する「さくらグッズ」 裏面には磁石が付いており、メモをボードに留められる。鉄道グッズは「乗車したことがある新幹線のNゲージを1本だけ」と決めているので、これはスルー。こうして、定義をもっていれば、際限なく手を出さずに済む。
21分で鳥栖駅に到着。リレーつばめにはもう乗る機会がないので、デッキで待つ間にドアを記念撮影。隣りには鳥栖で降りるサラリーマン。ご苦労様です。
11:52 リレーつばめは定刻に鳥栖を出て行った。
左手に見えているのは、Jリーグのクラブ「サガン鳥栖」のホームスタジアムである「ベストアメニティスタジアム」 ベストアメニティは福岡県久留米市に本社がある健康食品などを手がける会社。
ホームには中央軒のうどん屋と売店。
憧れの中央軒の「焼麦」は、帰り際に買う。
今日のお昼ご飯は「かしわうどん」と決めている。
事前のしらべによると、中央軒は、ここホームの売店、改札ヨコのうどん屋、駅を出てすぐに本店があるらしい。
まずは駅を出て本店をめざす。
この時、頭の中には行列ができる町の中華料理店の映像が浮かんでいた。
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