サトウさんからの手紙

> いつかは、ここをもっと遠くまで走ろう。
> そう、ボランティア仲間のサトウさんと話したものだ。
> サトウさんは、その後、東京マラソンを走っただろうか。

東京マラソンを走りながら書いた（第3話）

東京マラソンを走った時のブログにこう書いた。
第1回東京マラソンで抽選に外れ、ボランティアとして参加した僕とサトウさん。
僕らは黄色い STAFF コートを着て、3万人が走り去った後の道を、最初の信号まで走ったのだった。
何度かメールのやりとりをした後、サトウさんとの音信はなくなった。

そしてその2年後、僕は第3回東京マラソンのスタートラインに立った。
最初の信号までの道を走りながら、ボクはサトウさんを思っていた。

あれから1年と7か月。
サトウさんはあれからどうしているだろう？
思い出すのは、月に一度に減った頃、一通のメールが届いた。

> いつかは、ここをもっと遠くまで走ろう。
> そう、ボランティア仲間のサトウさんと話したものだ。
> サトウさんは、その後、東京マラソンを走っただろうか。

５回目にして、初当選！！
やっと、信号の先まで行ける許可が下りました。

この間、４回はボランティア参加です。

昨年、地元でフル初体験、完走したものの
その後体調をくずし、この一年は殆ど走っていませんでした。

１０月１２日を境に再び走りはじめ、今回はこれまで以上に
楽しめることを祈って、只今減量中です。

あの日、東京マラソンへの思いを胸に黄色いボランティアコートで走ったサトウさんが、いよいよ今年東京マラソンを走る。
一度走った僕にすれば、東京マラソンは経験知の一つに過ぎない。
だが、何度も応募しては落選の涙を呑んできたランナーにとって、それは憧れの舞台。
サトウさん、そして初めて東京の地を走る数万人のランナーが、いい思い出のレースを刻めるよう、好天と幸運を祈る。

そんな自分は去年と同じく12月19日から、次のレースへ向けて走り始めた。

これからマラソンシーズン終了まで、ブログ しらべるが走る！不定期連載を再開します。