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2011年1月10日 (月)

今年「成人の日」を迎えるあなたへ

それまでは1月15日に固定されていた「成人の日」が、1月の第2月曜日に移行したのは2000年。
今回の成人の日は、その12回めとなる。

2011年の成人人口は 124万人。
ピークは1970年の246万人。

2004年、その年の成人人口が150万人だった時、2010年の成人は125万人と予想されていた。
現実はほぼ、予測通りの推移となっている。

今年成人を迎える124万人のうち何人が、この文章を読んでいるだろう。
もしいるとしたら、その中でも特に遠く故郷を離れて一人暮らしをしている方にお話したい。

「成人の日」は一生に一度である。

誕生日は1年に1度やってくる。
今年、何のお祝いをしなくても、また来年がある。
一生に一度のイベントは他にも結婚式、葬式などがあるが、それらには式典がセッティングされる。

だが「成人の日」は自分から動こうとしない限り、なんのお祝いも記念もない1日で終わってしまう。
自治体から成人式の案内状が届いているならば、行った方がよい。
行ったからと言って、たいしたことがあるわけじゃない。
同い年の友達が近くに住んでいなければ、ひとりぼっちだ。
だが、そういう切ない思いこそ、20歳の時にしておくとよい。
若い時の切ない話は、心のバネになる。
若い時の切ない話は、あとでは笑い話だ。

着ていく服がない。
晴れ着をレンタルするお金がない。
その日は仕事やバイトがある・・・

どうしても、行く気になれない。
そういう人はせめて、1枚写真を撮っておこう。
自分の字でA4の紙に
「本日、成人の日 2011.1.10」
と書いて、それを持ってセルフタイマーで1枚。
その1枚には、喫茶店でケーキを撮影する1枚よりも数百倍の価値がある。

誰かが写真を撮ってくれるというならば、素直にフレームに収まろう。
カメラを向けた人が、一生に一度の日に込めた愛情を汲むことが、大人の第一歩だ。

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