東京マラソン チャリティ出場枠のランナーをそっとしておいて!
今日は第5回東京マラソン
前日の天気予報は晴れ
ただし、夕方にかけて雨が降りやすい状況。
東京マラソンは毎回コース・制限時間といった競技概要はまったく同じで、変化のない大会です。
しかし、5回を境にして次回は競技そのものにも、なにか手が入るかも知れません。
競技以外では、第5回で初めて大きな変化がありました。
それは「チャリティ出場枠」
10万円以上の寄付をした人に出場権が与えられました。
*同様のチャリティ出場枠があるロンドンマラソンは、ユニセフ枠として1口20万円程度。
【 時系列の記録 】
2009年
東京マラソン2009を3日後に控えた3月19日、石原都知事が定例会見で「多額の参加費を支払う人の別参加枠を 1,000人ほど設けて、参加費を超える部分をチャリティに使いたい」と発言。
この構想は東京マラソン2010では実施されなかった。
2010年
6月、大会要項発表時「チャリティを実施する」とだけ発表され、詳細は明かされていなかった。
10月15日、石原慎太郎都知事が定例会見で、慈善枠を1,000人募集すると発表。
12月10日、募集開始 先着1,000人
12月17日、申込みが666人となったことが公表された。
12月21日、申込みが747人となったことが公表された。
2011年
1月6日、募集終了
707人(男633、女74)が応募。寄付総額 7,176万円。
2月27日、東京マラソン2011に 抽選枠の35,000人*にくわえて、慈善枠の707人が出走。
*10kmの部を含んでいる。
チャリティランナーは、参加費1万円とは別に10万円以上を拠出した人。
そのナンバーカードは「特別色」のもの。
さらに、特別デザインのTシャツを着るよう主催者は求めている。
長野マラソンには、連続出場の「ゴールドゼッケン」「シルバーゼッケン」がある。
第1回からフル出場のランナーはゴールド。1回でも欠けるとシルバー。
ただし、通常色のナンバーカードも配布されるので、ランナーはどちらを着けるかを選択できる。
ゴールド/シルバーは、未だマラソンブームの気配もなかった時代から、走りつづけているランナーの証であり、他のランナーから畏敬の念で見られている。
一方、東京マラソンのチャリティランナーはどうか。
あなたが併走していたら、特別色のナンバーカード+Tシャツを見つけて、どのような感想を持つだろう。
選択制ならば問題ないが、ナンバーカードが「特別色」しかもらえないと、きつい。
恐らく、テレビ放送では特別色のカード+Tシャツをまとったランナーをピックアップして放送するだろう。
「チャリティの趣旨に共感を覚えました!」
と言ってくれればいいのだが、
「外れたので、10万出しました」
と言われたら、東京が一つになれないような気がする。
慈善は心の中にあるもの。
「自分はボランティア活動はできないから、寄付だけしといたよ」
と慈善を自慢する人は見苦しい。
慈善の心をもって、レースに参加した人たちを、そっとしておいた方がよかったのではないか。
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