人々が駅で群がるヒートテック
2010年も暮れ
押し迫った頃
忘年会に向かう最中、品川駅を歩いていた。
山手線を降りてホームからコンコースに上がる。
すると、そこに場違いな行列ができている。
なにかと思うと、そこにはユニクロがあった。
なんで、駅の中にユニクロ?
パブリシティのための仮設店舗なのだろう。
(これはまちがいで、ユニクロの駅内店舗はあちこちにできていることが後にわかった)
人々はなにやら銀紙のような包みを手に、レジの列に並んでいる。
「え~、お一人様3点までとなっております」
とメガホンで店員ががなっている。
人々が争って求め、しかも買いたいだけ売ってくれない品。
いまどき、そんなモノがあったのか。
どうやら、それはヒートテックというらしい。
わかりやすいネーミングだ。
きっと「暖かい技術」なのだろう。
あれだけ、多くの人が群がり買い求めるのだから、きっと暖かいに違いない。
それにしてもたかが、下着に1,500円
たかっ
と思った時から2ヶ月
とうとう、自分がその軍門に下るときがやってきた・・
朝刊のチラシでヒートテック 990円
「もう間もなく販売終了」という文字を見た。
へぇそうなの
でも関係ないやと思った。
いつものスーパーに買い物に行った。
100円ショップにお目当ての品がなかった直後、ついとなりのユニクロにふらふらと入ってしまった。
潜在意識の力は侮れない。
ほぉこれがヒートテックか
しかし、品数が少ない。
カラーも濃いめの地味な色しか残っていない。
黒とか緑じゃ、会社でYシャツの下に着れないし。
でも、これがあるとマラソンを走ったあと、
千葉からの帰りが暖かいだろうなぁ・・
購入後の空想が膨らむ。
それから10分後
ハンガーでぶら下がっていたライトグレーのヒートテックを
レジに置いている僕がいた。
通りがかった店員に、これもいいんですか?と聞くと
「お客様さえよろしければ、レジで登録しますよ」
とうろく?
タグのバーコードもついていない展示品のため、
レジの兄ちゃん、数字のコードを手打ちしていた・・
買うと決まると、もうヒートテック側の人間
ジジシャツを買うと決めたならば、ステテコもセットだ!
タイツも合わせてカゴに入れていた。
使ってみると、確かに暖かい。
従来のジジシャツやタイツは、寒さをしのげるものの、暖房の効いた屋内では蒸して暑かった。
ヒートテックは、屋内では涼しげな着心地になる。
駅に向かう人混みの中
コートも羽織らず、ジャケット&スラックスで
真冬の道を往く兄ちゃんをみると、
君も着ているのか?
そう思うようになった。
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