誰もが一度は行きたい 柴又
そうだ!柴又行こうと 誰かが言い出して、ある秋の日。
僕らは柴又を目指したわけです。それは寅さん記念館が改装でお休みという週のこと。ちょっと前の話です。
東京に住んでいる人の大半は地方の人です。
地方から来た人は「男はつらいよ」の舞台である柴又に憧れています。
「憧れてなんかないよ」という人も興味くらいはあるのです。
だから誰かが「今度、柴又 行く?」というと、誰もが「いいね」「行ったことない!」「一度行こうと思っていた」というノリのいい返事をしてくれるわけです。
これが、***博物館だったり、△△神宮だったりすると、いまひとつ乗りが悪いのです。しかし、柴又にはそれがない。柴又は誰もが一度は訪れてみたい場所と言えるでしょう。ただし、寅さんを知っている世代と言うことになりますが。
意外なのは、てやんでぇ江戸っ子だい!とは言わないまでも、東京出身の人にも柴又未経験者が多いということです。
これだけ有名なのに地元にいながら、行ったことがない人が多い。観光名所、散歩スポットがふんだんに整備された東京ならではの現象と言えます。
ところで、柴又ってどこにあるのでしょう?
そう質問すると多くの人が雷門のすぐ先、川を渡ったあたりを連想するようです。
雷門、つまり浅草寺のすぐそばの川。
名前、わかりますか?
散歩が趣味という人じゃないと、地方から来た人のほとんどはわからないです。
隅田川です。
それで、柴又がどこにあるかというと、浅草寺あたりから東へ進み、スカイツリーのある墨田区を過ぎて荒川を超える。
そこからがようやく葛飾区。
さらに東に進み、千葉県境の江戸川のほとりまで行く。
そこが葛飾柴又です。
電車で行けば京成線「高砂」から京成金町線「金町行き」に乗り換えて一駅。
東京のはずれ、ほとんど千葉県という所にあるのが柴又です。
柴又に着くと、今乗ってきた金町行きが発車した後、線路を渡って対岸に渡り、改札を目指します。
「男はつらいよ」で寅さんが旅立つシーンの大半は柴又駅のホーム。寅さんと見送りに来たさくらが線路を渡ることはないので、ホームは高砂方面つまり西行きということになります。高砂で乗り換えて東京駅または上野駅へ。そこから全国へ列車の旅に出るわけです。
今や当然ですが 「男はつらいよ」の頃にはなかった自動改札。そして、もう一つ、当時はなかったものが、改札の向こうに見えてきます。
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