「稲むらの火」と津波
「稲むらの火」は津波から町の人々の命を救った機転を描いた物語。
地震後に潮が引いていくのを見て津波の襲来を予測した老人が、刈ったばかりの稲穂に惜しげもなく火を放ち、それを見た村人は火事と思い高台の老人の家に駆けつけた。
その後、津波が村を跡形もなくのみこんだ。
村人は老人の機転で、命を落とさずに済んだ。
という筋書き。
戦時中から戦後にかけて使われていた国語の国定教科書に載っていた物語。
2005年1月に行われたASEAN緊急首脳会議~津波防災対策~の席上、シンガポールの首相が小泉首相に「あの話しは実話ですか?」と尋ねたことでメディアが取り上げて、有名になった。
津波は地震のあとに起こる高波。
海や川が近い場所にいる時に地震が起きたら・・
■高いところに避難する。
日ごろから階段で登れる3階建て以上の鉄筋ビルを避難場所に決めておく。
■海沿い、川沿いから離れる。
津波は川を逆流して上ってくる。
過去の津波被災時の例では、警報が津波到着の2分前だったり、同時だったというケースがある。
TVやラジオで確認してから逃げていては、間に合わないことがある。
スマトラ沖地震の被災地のように、警報設備のない海岸は日本にもたくさんある。
2006年11月15日夜、北海道千島列島・択捉島沖で起きた地震のあと、津波警戒情報が全テレビ局の画面に常駐表示された。
民法局によっては、ある時間帯、CMにも表示させていた。
これ以来、環太平洋で大地震があった場合、津波警戒情報をテレビ画面に常駐表示させることが通例になっている。
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