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2011年3月25日 (金)

目的外

数々のマラソン大会が中止になっている。
板橋Cityマラソンでは、エイドで提供する予定だったミネラルウォーターを被災地に送った。
佐倉朝日健康マラソンでは、手配済みだった給食・給水物資を被災地に送った。
合理的で賢明な措置である。

長野マラソンは3月22日に中止を発表。
そのリリースに、次のように書いてある。
「エントリーの際に、皆様にお支払いいただきました参加料の全額 76,270,500円(8,973名分)は、すべて義援金として被災地に送らせていただきます」

同じ日に中止を発表したかすみがうらマラソンは、経費を差し引き残ったお金を義援金にすることを公表している。

マラソン大会が中止になった場合、参加費は返ってこないのが通例。
たいていマラソンが中止になる場合、理由は天候であり、当日や前日での決定が多い。
その時点では主催者は予算を支出し終えている。
返金しようにも、もうお金は残っていない。
(主催者はそのように説明している)

ところが、今回の震災に起因する中止は開催日まで日数が開いている段階。
物資の発注は終えていただろうが、業者の厚意によりキャンセルすることによってお金が手元に残る。
「板橋Cityマラソン」のように、返金を検討している大会もある。

予算を義援金に振り当てることについて、エントリーした人たちの意見は反映されていない。
個々に「お金は義援金に使って」という進言をした人はいただろう。
「多くの意見をいただきました」と言っている主催者もある。
だが、それは非公式な意向情報であり、合意を得ていない。

事前に規約で明示していない限り、目的外利用はよくない。
震災だから、義援金だから、いいことだから、スポーツだからと言って、拠出者の了解は要らないという空気。
次々に大会が右へ倣えしていくことは危うさを感じる。

支援する心はそれぞれの心の中にあるもの。
被災地支援はそれぞれの人が、自分の判断でできる範囲で行うものだ。
すでに独自の貢献をしているランナーも多い。

**マラソンとして「義援金を集めます」と音頭を取って集まったお金ならばよい。
会場で義援金を募るのもよいだろう。
ただし、他目的で集めたお金を主催者が独自の判断で目的外に使うのは僭越に過ぎる。


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