県民を「はやり病」呼ばわりは、ひどいんでねーきゃ
2月8日
名古屋市議会選挙に立候補する民主市議の皆さんが会合を開き、河村たかしが掲げる「議員報酬半減」に賛成する方針を決めた。
民主党はこれまでずっと「議員報酬半減」に反対してきた。
それが、一月後に選挙を控え手のひらを返した。
2月8日
河村たかしは新進党からの仲間である小沢一郎を訪ねた。
「仲間を大事にしないで政権や党運営ができるはずはない」
小沢一郎は、民主党出身の河村たかしに対して対立候補を立てた民主党執行部を批判した。
河村たかしはかつて民主党の衆議院議員。
民主党から名古屋市長選に出るなと言われれば従い(出馬はその4年後)
名古屋市長になってからも、民主党に仁義をたてた言動とふるまいを続けてきた。
この会談をもって「河村はあの小沢とつながっている」という調子で書いているメディアがあった。
個々の政策、理念によって政治家がどうつながるかと、その政治家が係争中であることは何ら関係ない。
そういう論調は、はしたない。
2月8日
片山善博総務大臣は会見で、河村たかしを批判。
「市長を辞めて、また選挙に出て、いやが応でも関心をもり立てるというのは邪道だ」
「私が首長なら、行政改革を一生懸命やり、自治体が抱える巨額債務を減らす方に振り向ける。巨額債務があるのに減税するのは、長期的な財政運営の観点からいかがなものか」
片山善博は鳥取県知事時代、その手法で巨額の債務を減らせたのか?調べていないのでわからない。
自分がすばらしい実績を挙げたのであれば、この言葉には重みがある。
実際には日本国は「借金が多いから支出を減らしましょう」と言い続けてきたが、借金が雪だるまのように増えている。"行政改革を一生懸命やり"などという意気込みで、借金が減った試しはない。
河村たかしが言うように、まず減税ありき。その財源をつくるために待ったなしでやらなければ、既得権者を追い込めない。
2月10日
片山善博総務大臣は会見で、中京都構想を批判。
「中京都は、はやり病とは言わないが、影響を受けて提唱している面がひょっとしたらある」
確かに河村たかしの「中京都」は唐突だ。
片山善博が、大阪の影響では?と邪推する気持ちもわかる。
ただ、こんなことで揶揄されるのは、もったいない。
河村たかしのメインは議員改革と減税なのだから。
2月15日
片山善博総務大臣が中京都構想について発言。
「大都市行政の在り方が現状でベストとは思わないが、問題解決のために都構想が唯一とは思えない。別の在り方もあるのではないか」
「はやり病とは言わないが」と、こき下ろしてから5日。
前日に河村たかしが「はやり病」発言の真意を正すと発言した影響なのか、少し物言いが変わっている。
同日、愛知県知事大村秀章は、片山善博の「はやり病」発言について述べた。
「地方自治の担当大臣が言うのは言語道断、不適任。撤回と謝罪を求める」
150万票を得て当選した県知事が公約で言い続けた「中京都」
それを「はやり病」
片山善博の言葉が、大村秀章に投票した愛知県民150万人を指しているのは歴然としている。
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