住宅街でジュリちゃんをスルー
走り始めた5年前。
近所を走っていてランナーとすれ違うのは希なことだった。
その後、東京マラソンが始まり、今は格段にランナーが増えた。
感覚的には、100mに一度の割合でランナーとすれ違っていると思える。
そして、なぜか犬も増えた。
「飼い犬白書」という統計は見たことないが、明らかに増えた。
3kmに一度の割合で犬とすれ違っているのではないか。
住宅街の一角を走っている時のこと。
小ぶりで毛並みのいい犬が寄ってきたかと思うと、足にまとわりついた。
女子マラソン世界記録保持者のポーラ・ラドクリフが犬に噛まれて負傷したというニュースを聞いたばかりだ。
たとえ、子犬と言えども怖い。
「だめだよ~っジュリちゃん~」
ジュリちゃんの右手5mの位置に飼い主と思われる50代男性。
にこにこと笑っている。
笑っているだけで、ジュリちゃんを制する気配はない。
ジュリちゃんの首にリードはついていない。
東京都動物の保護及び管理に関する条例第9条1号は、飼い主の遵守事項として
「犬をさく、おりその他の囲いの中で飼養し、又は人の生命若しくは身体に危害を加えるおそれのない場所において、固定した物に綱若しくは鎖で碓実につないで飼養すること」と定めている。
例外として「犬を制御できる者が、犬を綱、鎖等で確実に保持して、移動させ、又は運動させる場合」としている。
つまり、原則的には犬は柵、檻の中で飼わなければいけないが、綱、鎖で確実に保持させていればその限りではないとうことである。
これに違反した場合の罰則は「拘留又は科料に処する」(第54条)
リードを引かずに柵・檻から犬を出した場合、留置所での拘留または、反則金ということになる。
ちなみに、9条2号には「犬をその種類、健康状態等に応じて、適正に運動させること」とあり、決して柵や檻の中から出すなとは言っていない。
東京都条例は「犬は飼い主がリードを引いて、たくさん散歩させなさい」と、ルールを守ったうえでの散歩を奨励しているのである。
飼い犬を登録する際には、これらの注意書きが書かれた紙をもらうので、飼い主がこのルールを知らないと言うことはない。
恐らく、一般人はこのルールを知らないだろうとたかをくくって、リードを付けずに遊ばせているのだろう。
これだけの文字数の抗議をするためには、一旦走るのを停めなければならない。
練習で立ち止まっているようでは、辛さの極限におかれるレースでは粘り切れない。
本番で立ち止まらないのと同様、練習でも一度、走り始めたら立ち止まらない!
そう心に決めて練習しているので、ジュリちゃんと飼い主はスルーした。
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